これまで紙巻タバコや、PloomTECH、iQOSなどの加熱式タバコを吸っていた方も、度重なるタバコ代の値上げで苦しんでいるのではないでしょうか。
そんな中、コストパフォーマンスを考え、タバコから価格の安い「ベイプ」へ移行を考えている方。実際にタバコからベイプへ移行した方も、ここ数年で増えてきています。
今回の記事では、これまでベイプを使ったことが無いという方のために、ベイプとタバコの違いについて詳しく説明します。
タバコ代の節約を考え、これからベイプへ移行しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次一覧
ベイプとタバコ(加熱式タバコ)の違い
まず知って欲しいのは、ベイプとタバコは全く違う製品ということ。
大きな違いは、タバコはタバコ葉を使用するのに対し、ベイプはタバコ葉は使用しません。リキッドと呼ばれる専用の液体を霧状に気化して吸い込みます。
ただ、後ほど説明する通り、リキッドにはニコチンを加えて吸うことも可能。
また、タバコや加熱式タバコは喫煙具ですが、ベイプは嗜好品という位置付け。具体的な違いを説明していきます。
タバコとベイプのコストの違い
この記事を書いている筆者は、元々、紙巻タバコを1日2箱吸うヘビースモーカーでした。
コストを考えると、1日1,000円ほど使っていたことになります。
現在はベイプのみを吸っていますが、ベイプに移行すると、コストがかなり抑えられることに気づきます。
1箱20本分の紙巻タバコをベイプのリキッドに換算してみると、リキッド約3mlと同等。
リキッドの値段はメーカーにもよりますが、15ml 1,000円~1,500円ほどの物が多いです。
今回は、やや高めのリキッド 15ml=1,500円で計算してみましょう。
15mlは、紙巻タバコおよそ5箱分に相当します。1箱500円で計算すると、2,500円になります。計算すると、1,000円の違いが出ます。
リキッドは安いもので抑えようと思えば、いくらでも安いものがあります。
たくさん量が入って安いリキッドや、自作リキッドなど、少し工夫をすれば大幅に安い価格で購入することができます。
これを、月、年単位で計算すると、大きくコストが変わることがわかると思います。
喫煙期間が長くなるほど、ベイプの方が大幅に安くなるのです。
期間 | 紙巻タバコ | ベイプリキッド |
1日 | 500円 | 300円 |
1ヶ月 | 15,500円 | 9,300円 |
1年 | 182,500円 | 109,500円 |
3年 | 547,500円 | 328,500円 |
※タバコ1箱:500円、リキッド 15ml:1,500円 にて試算。
味の違い
ベイプは、様々な味を味わえるのも大きな魅力。
紙巻タバコと加熱式タバコにも、いろいろな味の種類があります。
しかし、それでもベイプの味は国産、海外産を合わせると10,000種類を軽く超えます。
その中から自分好みの味を探すのは、ベイプの大きな楽しみのひとつです。
ベイプを使い始めたばかりの方に好まれるのは、フルーツ系のリキッド。
フルーツ系と一言で言っても、マスカットやりんご、マンゴーやメロンなど、様々な種類があります。
フルーツ系に似た風味で言えば、エナジードリンク系、スイーツ系、お酒系など、それだけでも色んな風味が楽しめます。
変わったところでは、肉野菜炒め、牛乳、ピザ、宇治金時などのリキッドもあります。
タバコ味のリキッドもありますが、当初はナッツの味しか感じられず、タバコ味には程遠いものでした。
最近では、紙巻タバコにとても似ている味のものも出てきています。
そのおかげもあって、喫煙者がベイプへ移行しやすくなってきていると感じます。
吸いごたえや煙の量
ベイプの吸いごたえについてですが、紙巻タバコや加熱式タバコと比べると、ニコチンのキック感(喉への刺激)は少なめ。
吸い始めた当初は、少し物足りなさを感じると思います。
この「キック感」を出すための方法として、メンソール系のリキッドを使用し、のどへの刺激を加えることで満足感を得るといおう方法もあります。
煙(蒸気)の量は、紙巻タバコや加熱式タバコと比較すると、多くなります。
ベイプはタバコ葉を使っているのではなく、リキッドを水蒸気に変えて煙を作っています。煙の量は、比較的多めになるのです。
見た目には、紙巻たばこの「煙」とほとんど同じように見えます。
ベイプの匂い
ベイプの匂いは、紙巻たばこの煙とは全く異なります。
紙巻たばこの匂いは、物が燃えることによって生じる物で、タール(ヤニ)などの有害物質が多く含まれています。
ご存知の通り、紙巻きたばこの匂いは強烈で、衣類や家具などに一度つくとなかなか落とせません。
ベイプの煙は、物が燃えることによって作られる煙ではありませんので、ほとんど匂いはありません。
メンソールなど、甘味や香りの付いていないリキッドなら、全く匂いがないと言って良いくらいです。
コーヒーやフルーツ、ナッツなど、甘さや独特の香りが付いたリキッドの場合、リキッドそのままの「甘い香り」が匂います。ただし、これも紙巻タバコの香りと比べれば、ほとんど臭わない程度です。
ニコチンの量
喫煙者なら気になるのが、ベイプのリキッドに含まれる、ニコチンの含有量についてです。
日本で販売されているリキッドには、薬機法の規制があるため、ニコチンは含まれていません。国内でニコチンの含有されたリキッドを販売する場合、違法とみなされます。
ただし、ニコチンの入ったリキッドが欲しい場合は、個人での使用に限って、個人輸入での購入・使用が認められています。
「個人使用に限り」ですので、人から譲渡される、または譲渡するなどすることは、違法とみなされます。詳しく知りたい方は、ネットなどで調べてみることをおすすめします。
ちなみに、海外ではニコチン入りリキッドを使用するのが主流で、ニコチン入りリキッドの販売も一般的。各メーカーから、ニコチン入りのリキッドが普通に販売されています。
そうしたリキッドでは、ニコチン濃度の表記があります。
ニコチン入りリキッドを使うと、紙巻たばこや加熱式タバコを吸っている時のようなキック感(喉への刺激)が得られます。
もちろん、ニコチンを吸うことによる満足感も、紙巻たばこと同様に得ることができます。
また、ニコチン濃度が高いリキッドを使うと、辛さを感じるリキッドになることもあります。
人それぞれに感じ方は違うと思いますので、ニコチン入りリキッドを使用される際は、濃度は低い量から徐々に上げていくのが良いでしょう。
製品の種類や見た目
ベイプは、製品の種類も数多く存在しています。
持ち歩きに便利な小さなサイズのものや、煙を爆煙にするための大型のものなど、様々です。
タバコと同じくらいのサイズの「シガレット型」。ポケットにペンと同じように入れておける「ペン型」。カートリッジを交換して味をすぐに変えることのできる「POD型」。出力変更や温度管理など、本格的にベイプを楽しめる「MOD型」などがあります。
ベイプの種類について、さらに詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。
ベイプの種類について、さらに詳しく
吸いごたえがあるのは、「爆煙タイプ」と呼ばれる、煙の量が多い製品です。
反対に「シガレット型」は、サイズ感がタバコと同じくらいで、持ち運びがしやすいのが特徴ですが、味は薄く感じてしまい、満足感は得られにくいです。
初心者の方には、味もほどよく出て手入れもあまり苦労しないという点で、「ペン型」か「POD型」がおすすめです。
ベイプはタバコの代わりになる?
ベイプをタバコの代わりに使おうと考えているのなら、サイズは少し大きくても、味がそれなりに出て煙の量もタバコより多い物が良いと思います。
正直なところ、煙の量が少ない「シガレット型」のベイプでは、タバコからベイプに移行するのはなかなか厳しいかなと感じます。
少なくとも「POD型」で満足感を得られるものであれば、代わりになると思います。
はじめのうちはタバコの本数を減らしつつ、その中にベイプを混ぜて使っていくと良いと思います。
筆者の場合、そうしているうちに、いつの間にかタバコの匂いを「臭い」と感じるようになり、ベイプのみの使用になっていきました。
人それぞれ、使用感やベイプへの移行方法は異なると思いますが、どっちも使いながら、徐々に変更していくのがおすすめです。
初心者向けの手軽な製品もある
ベイプを試しに使ってみたい。タバコの代わりに使っていきたい。そのような方には、ペン型やPOD型のベイプを使って、味や香りの美味しさを感じていただきたいです。
初心者の方にもおすすめな「味の濃い」ベイプ
私としては、ニコチンの含まれていないリキッドでも、煙を出すことで満足感を得ることができ、タバコの本数を減らすことは可能だと思います。
ここまで、ベイプとタバコの違いについて見ていきました。
タバコ葉を使わない、ベイプならではの味の種類や、香りなど、楽しみ方は色々あると思います。
気に入ったリキッドを見つけるのもよし、いろんなベイプを試すもよし、コストダウンのためにベイプを使うのもよしです。
自分なりの楽しみ方を見つけ、満足感を得られればタバコの代わりにもなり得るはずです。ぜひ、ベイプの楽しみ方を探してみてください。