今現在、電子タバコと言えば、中国製の製品が市場のほとんどを占めています。
時々欧州製のものや、アメリカ製の物を見かける事がありますが、メイド・イン・ジャパンの電子タバコは見た事がありません。
電子タバコは、見ての通り世界でブームを巻き起こしている成長産業です。JTも近年「プルーム」と呼ばれる電子タバコをインターネットのみですが、販売するようになりました。
ただし、さすがに日本の老舗タバコメーカーというだけあって、購入までには成人確認や、会員登録などのプロセスが必要です。
この記事の目次一覧
日本製の電子タバコは存在しない?
あえて断定的には書きませんが、個人的には純日本製の電子タバコは、存在しないと考えています。
現状、日本で販売されている電子タバコのほとんどは、中国製です。理由は簡単で、今存在している電子タバコそのものが、中国で開発された物だからです。
ライセンス(特許)の問題
もともと、電子タバコの歴史は中国から始まり、常に先進的な技術を備えた電子タバコが開発されていたのです。
電子タバコを日本国内で製造するには、中国メーカーの特許が必要となるわけです。特許の使用許可が得られるのかさえ疑問ですが、もし得られるとしても、高額なライセンス料が必要となります。
日本で作れない理由
さらに大きな問題は、日本国内で製造しようとしてもコストが合わないという問題です。どう頑張ってみても、大規模な生産ラインを持つ中国の電子タバコメーカーに、価格で対抗するのは無謀です。。
そもそも、日本で既存の中国製の電子タバコに対抗できる技術を開発するという時点で莫大な開発費がかかるのではないでしょうか。
「日本製」とうたっている商品の謎
私自身、電子タバコを手放せない生活を送っています。是非、日本から純国産の電子タバコが販売されて欲しいと願っていますが、上記のような「ライセンス」と「価格競争」の事を考えると、最初に紹介したJTの「プルーム」くらいにしか期待できないのだろうなと思っています。
JTでも作れない、国産電子タバコ
プルームもアメリカで開発された技術を買い取って作られた製品です。JTでさえ、自社で開発できなかったということなのでしょう。
しかし、不思議な事にインターネットで調べてみると「日本製の電子タバコ」とうたって販売されている電子タバコを時々見かけます。しかも、小さな販売店です。
リキッドではなく、電子タバコ本体です。本体の形状や使い方を見ると、明らかに中国製品なので、とても不思議に感じてしまいます。もしかすると、OEM(中国のメーカーに製造だけ委託する方法)の事を「日本で製造」と言っているのなら、誇大広告ではないかと思うのですが、、
安全性が求められる電子タバコ
近年、電子タバコは健康被害や発ガン性など、様々な問題が浮き彫りになっています。
こうした中、当然のように安全な電子タバコを探し求めるユーザーが増えているのです。安全性を求めるユーザーの心理を、騙すような商売にだけは引っかかりたくないものです。