プルームテックは、たばこカプセルが余った時のために、社外品ですが「互換カートリッジ」が販売されています。
さらにコストのかからない方法として、カートリッジに直接リキッド(専用の液体)を注入して、再び使えるようにする「カートリッジ再生」という方法もあります。
実は、リキッドは電子タバコショップやAmazonなどでも安価で販売されています。
少し手間はかかりますが、自力でリキッドを注入すれば、互換カートリッジよりもコストは安く済むのです。
さらに、カートリッジ再生のための必要な道具が全て揃った「カートリッジ再生キット」という便利な物まで販売されています。
今回は、実際に「カートリッジ再生キット」を購入して、カートリッジを再生してみた手順と感想を紹介していきたいと思います。
この記事の目次一覧
カートリッジは再生できる
そもそも、なぜプルームテックのカートリッジは再生できるのでしょうか?
まずは、ごく簡単にプルームテックの仕組みと、カートリッジが再生できる理由を説明しておきます。
カートリッジの中はこうなっている!
プルームテックのカートリッジの中は、「リキッド式電子タバコ」と非常によく似ています。
「プルームテック 公式ページ」の情報や、カートリッジ再生のためにカートリッジの中の「キャップ」部分を外すと、さらによく分かると思います。
※画像はプルームテック公式サイトの説明図
カートリッジの中は、大雑把に以下の部品やリキッドで成り立っています。
- リキッド(プロピレングリコール、植物性グリセリン)
- リキッドを染み込ませる綿
- リキッドを気化するコイル(電熱線)
バッテリーの電力によりコイルが発熱し、綿に染み込んだリキッドを蒸気へと変えています。
この蒸気が「たばこカプセル」を通過して、ニコチンや風味を付け加えるんですね。
カートリッジから蒸気が出なくなるのは、カートリッジ内のリキッドが少なくなっているということ。
「カートリッジ再生」とは、自分でカートリッジの中にある綿に、リキッド染み込ませる作業です。
当たり前ですが、 これはメーカーが非推奨の方法です。全て自己責任で行う必要があります。
事前に気をつけたいこと
カートリッジ再生は、コストがあまりかからない方法です。
ただし、気をつけたいのは、コイルにも綿にも寿命があるということです。
寿命を過ぎても使い続けると、コイルや綿が焦げ付いたりして、味が不味くなったり焦げ臭くなったりします。
カートリッジを使い回すのも、ほどほどにしておく必要がありそうです。
カートリッジ再生キットを使った手順
それでは実際に、カートリッジを再生の手順を説明していきます。
今回は、Amazonで評価が高かったカートリッジ再生キットを注文してみました。
カートリッジ再生キットとは
カートリッジを再生するための道具は、以下に説明する「カートリッジ再生キット」に代用できる道具があればそれで十分です。
別々に買い揃えることもできると思いますが、今回購入したキットはそんなに高い物でもありません。
ちょうど良い道具がなければ、今回の「カートリッジ再生キット」を検討してみてもよいのでは、と思います。
実際に届いた商品は、袋に入った注射針のような形をしたものと、耳掻きみたいな形のもの、それに、リキッドと簡単な説明書でした。
ぱっと見は、なんか怪しい道具のよう、、
【付属品一覧】
- 説明書
- リキッド
- フック(耳かきみたいな形をしたもの)
- シリマー(注射針のような形をしたもの)
リキッドは、無味無臭のものが単体でも販売されています。
道具さえ揃えられれば、2回目以降はリキッドのみ単体で購入した方が量も多く、断然お得。以下は、無味無臭のリキッドです。
それでは、説明書の手順に従って作業していきます。ちなみに、付属の説明書は図などの説明がなく、簡易的なものでした。
カートリッジの中のキャップをとる
まずは、カートリッジの中にあるプラスチックの「キャップ」を取り除く必要があります。この「キャップ」部分は、カートリッジの中の「綿」を抑えるように被さっています。
※キャップ部分の写真を撮り忘れたので、後日追記します。
耳かきのような形の「フック」を使って、キャップを取り外します。
カートリッジを覗き込むと、丸い輪っかのようなプラスチックのキャップが見えます。
キャップの真ん中の穴に、フックを引っ掛けます。
フックの先端は、右と左でサイズが異なっています。私の場合、小さい方のサイズがちょうど良く引っかかりました。
力を入れすぎないように気をつけながら、そのままゆっくりと、キャップを引っ張り出します。
キャップの奥には「コイル(電熱線)」があります。力を入れすぎたり、キャップ以外の場所を強く押したりすると、コイルが破損する可能性もあります。
キャップの真ん中を目指して、ゆっくりとフックを引っ掛けるようにしましょう。
最後の方は突然スルッと抜けるので、飛んでいかないように注意が必要です。
リキッドを注入する
キャップを取り外したら、さっそくリキッド注入していきます。
付属のリキッドを、シリマー(注射器みたいな形のもの)に移し替えます。
説明書を読むと、カートリッジ一本あたり0.2mlから、0.5mlが目安だそうです。
シリマーにはメモリがあるので、 0.2mlほどリキッドを入れてみます。
リキッドを移し変えたら、シリマーでカートリッジの中の綿にリキッドを注入します。
真ん中の穴ではなく、周りの綿の部分にリキッドを少しずつ染み込ませていきましょう。
一気にリキッドを注入しようとすると、液が溢れ出してしまうので、注意が必要。
説明書によると、リキッドが溢れ出してバッテリーに付着してしまうと、故障につながることもあるようです。気をつけたいですね。
リキッドを注入したら、すぐにキャップを取り付けずに、たばこカプセルを取り付ける方を下にして、10分ほど待ちます。
この時、リキッドが過剰に入っていると、外に出てくれるそうです。
キャップを元に戻す
リキッド注入して10分待ったら、キャップを元に戻します。
カートリッジの先端にキャップを取り付けたら、たばこカプセルを使い、奥に押し込んでいきます。
たばこカプセルを使わず、フックで押してキャップを戻そうとすると、ズレたりして上手くいかず、時間がかかります。
キャップを戻したら、カートリッジ再生が完了です!
味や煙は変わらない
再生したカートリッジでたばこカプセルを吸ってみましたが、味や煙の量は、純正品となんら変わりありません。
ただし、最初にも説明したように、使い回しをやりすぎると、コイルや綿が傷んで味が劣化してしまいます。
それから、リキッドが入っていない状態で蒸気を吸い続けると、コイルや綿が痛む原因にもなります。
完全に無くなってしまう前に、早めにリキッドを追加するようにしましょう。
カートリッジ再生をやってみた感想
実際にやってみると、カートリッジの中にある「キャップ」を取り外すのに少し気を遣います。
私自身は細かい作業が嫌いではないので、特に難しいと感じるようなことはありませんでした。作業自体は慣れれば数分でできてしまうと思います。
とはいえ、細かい作業が苦手な方に、この作業はお勧めできません。
一連の作業を面倒に感じる方は、始めから「互換バッテリー」を購入した方が良いと思います。