喫煙者の悩みの1つが「タバコの臭い」。
家族に臭いと言われたり、営業先で臭わないかと気になったり。
それに加えて、「健康の事を考えるといつかはタバコをやめないと」と考えている方も多いと思います。
それらの悩みを解決すべく開発されたのが、JTのPloomTECH(プルームテック)とフィリップ・モリスのiQOS(アイコス)です。
最近では、どちらの製品も爆発的なヒットを記録していますよね。
でも、いったいどちらの製品を買えば良いのか、迷っている人も多いのではないでしょうか?
これらはどちらも同じ加熱式タバコですが、実際には、使い勝手、蒸気の匂い、風味の感じ方などが全く異なっています。
今回は、私が実際に使用してみた感想を交えつつ、これら2つの製品をじっくりと比較してみたいと思います。
この記事の目次一覧
プルームテックとアイコスは全く違う?
プルームテックとアイコスはどちらも加熱式タバコと呼ばれます。しかし、タバコ葉を温める方法も使い方も、そして見た目も全く違います。もちろん、味も吸い心地も違うのです。
まず、見た目から比較していきましょう。上の写真がプルームテックです。そして、下の写真がアイコスです。
どちらもすぐに吸えるようにセッティングした状態です。プルームテックは、ちょっとボールペンっぽいですよね。吸っている時に横から見ると、ボールペンを咥えているようにも見えます。
仕組みの違い
どちらもタバコ葉を温めて吸うという点は同じですが、その仕組みは全く違います。
プルームテックの仕組み
PloomTECHの仕組み
たばこベイパーテクノロジーとは、たばこ葉を直接加熱せずにカートリッジ内のリキッドを霧化し、発生した蒸気が、たばこ葉が詰まった専用のたばこカプセルを通過する事で、たばこの味や香りを楽しむ事ができるJT独自の技術です。
出展:PloomTECH
要するに、充電可能なバッテリーでリキッド(液体)を温めて気化したものを使ってタバコを吸うのです。ですから、ややこしいかもしれませんが厳密には電子タバコではありません。
タバコカプセル
タバコカプセルはレギュラーとメンソール2つの計3種類販売されています。封を開けるとタバコカプセルとカートリッジが入っています。
タバコカプセルとカートリッジ
これをバッテリーに取り付けて使用します。
バッテリーやカートリッジはタバコ用具。タバコカプセルはパイプタバコに分類されるため電子タバコでは無いのです。
アイコスの仕組み
画像:iQOS
iQOSの仕組み
スイスで開発されたiQOSは、革新的なたばこ加熱システム。金とプラチナを採用した加熱ブレードで、直接たばこ葉をゆるやかに適温で加熱。これによりたばこ葉がもつ本来の味わいを引き出します。
出展:iQOS
アイコスは本物のタバコを加熱ブレードに突き刺します。そして、300度の熱で温め、蒸気を発生させます。こちらも一般的な電子タバコとは違うのです。
アイコスには専用のタバコがレギュラー2つとメンソール2つの計4種類、販売されています。
このタバコをホルダーと呼ばれる本体に挿し込みます。
仕組みが全く違いますよね。
また、プルームは充電さえしておけばいつでも吸えます。しかし、アイコスは真ん中のボタンを押して20秒程待たなければ吸えません。
吸い心地や味の比較
吸い比べるとはっきりと違いがわかります。「タバコを吸った」という満足感は圧倒的にアイコスです。個人的には本物のタバコには劣ると思いますが、それでも「吸った感」は残ります。プルームは「なんだか軽いな」という印象が強いです。もう少し強いタバコカプセルがあれば良いのですが。
どちらも本物のタバコとは違う味です。おそらくあなたが想像している味ではないでしょう。しかし、プルームはコクもあり美味しいです。舌に残る感じも心地良いです。
一方、アイコスは薬品臭い感じがします。フィリップ・モリスはアイコスの味がタバコ本来の味だと言っていますが、私には馴染みにくい味です。
吸い心地や味についての口コミ
iQOS、二本目吸ってやっと良さがわかる。先程初代プルームと変わらんとツイートしたが、撤回。初代プルームはニコチン少な目に感じたが、iQOSはガツンと来た。一本目はひょっとすると充電が甘かったのかもしれない。3本目に結論が出そうだ。
— うずねこ@ドランカー&ベーパー (@hitujiwomeguru) 2016年6月26日
@kenchanmark2 ぜんぜんうまくにゃー(ー ー;)焼き芋みたい。まだJTのプルームとか普通のVAPEにニコチン混ぜた方が旨い。アイコスは弾がコンビニに売ってる手軽さがズルい。ほんでタール離れが進むと紙巻タバコ不味くなるあんなに旨かったセブンスターが(´・_・`)←今ここ — あびちゃん (@ABIchan_isasaka) 2016年5月4日
アイコスとはお別れ
今週からプルームに乗り換えました
個人的には断然、プルームのが好き
さよならアイコス。。
— 射駒タケシ (@777ikoma) 2016年3月12日
やはりアイコスの方が吸った感があり、プルームテックの方が美味しいという意見が多いようです。
臭いの違い
どちらも本物のタバコに比べると臭いはあきらかに少ないです。
2つを比較すると、リアルなタバコを使うためなのか、アイコスの方が臭います。焦げた臭いと薬品が混ざったような臭いがします。タバコを全く吸わない方にも聞いてみても、やはりアイコスの方が臭うそうです。
一方プルームテックは無臭とは言えませんが、ほとんど臭いません。ですから、服や髪にも臭いが残りにくいです。
煙(水蒸気)の量を比較
動画を見て頂くと一目瞭然ですが、プルームテックの方が煙量が多いです。
少なくてもいいよという方もいらっしゃるかもしれません。でも、アイコスを吸ってみると「煙って大切」と感じると思います。
使い勝手の比較
意外と重要なポイントとなるのが使い勝手です。使い勝手が悪いと使う事自体が嫌になってきます。
充電の違い
プルームテックは充電方法がシンプルです。
写真に向かって右側の充電機にバッテリーをねじ込むだけです。
一方、アイコスは少し複雑。ポケットチャージャーと呼ばれる充電機兼ケースとホルダーの両方を充電する必要があります。
ポケットチャージャー
このポケットチャージャーに専用のUSBケーブルを挿して充電します。
ホルダーはポケットチャージャーの中に入れておけば充電出来ます。しかし、個人的に不満な事があります。それは一服する度にホルダーを充電しないといけない事です。ですから、2本続けて吸う事は出来ません。
メンテナンスの違い
実はプルームはなんのメンテナンスも必要ありません。なぜなら、タバコ葉がカプセルに入っている上に、カートリッジはタバコカプセルを5個吸ったら交換だからです。エコではないですが、楽ですよね。
一方、アイコスは吸い終わったら、毎回メンテナンスが推奨されています。
添付されてある専用クリーナーに挿し込んでグリグリと回すだけですが、、、いつもとなるとさすがに手間です。また、アイコスはホルダーの中にタバコ葉が残る事があります。
これをしっかり取り除いておかないと、次回吸えません。
持ち歩く際の違い
アイコスはポケットチャージャー無しでは充電出来ないので、当然ポケットチャージャーごと持ち歩きます。このポケットチャージャーはデザインも綺麗ですし、そんなに邪魔にはなりません。しかし、同時に専用タバコも持ち歩く必要があります。ですから、バッグを持ち歩く習慣の無い方は煩わしいかもしれません。
一方、プルームテックはタバコカプセル5つと本体を入れられるケースが付属されています。
アイコスのポケットチャージャーはロングサイズのタバコと同じ位なので、ポケットに収まります。しかし、プルームテックのケースはロングサイズのタバコよりも3cm程長いです。ですから、ポケットには収まりません。
コストの違い
プルームテック本体価格は4,000円です。さらに、2016年7月7日までに予約すると2,000円となっています。
一方、アイコス本体価格は9,980円。こちらは、2016年7月31日までに購入すると4,600円還元で5,380円となっています。
このように、初期投資はアイコスの方が断然高くなっています。
維持費の違い
アイコスのポケットチャージャーやホルダーには寿命があります。
ポケットチャージャーは約400回の充電が出来ます。アイコスを使い始めると、ほとんどの方が毎日充電するでしょう。そうなると、1年ちょっとしかもちません。
また、ホルダーは約7300回の充電が出来ます。アイコスは1本吸うごとに充電が必要です。したがって、毎日1箱吸うなら1日に20回充電が必要になります。7300÷20=365日、1年しかもちません。
したがって、1年後には買い直す必要があるでしょう。1年後には、おそらくキャンペーンが終了しているでしょうから、9,980円が毎年かかると考えておくべきではないでしょうか。
もちろんプルームテックにも寿命があります。バッテリーの寿命が200回〜300回とされています。毎日、充電したとして200日から300日もちますね。
プルームテックのオンラインショップではバッテリー単体が、1,500円で販売されています。
維持費も明らかにプルームテックがお得ですね。
「タバコ代」の比較
タバコ代と言って良いのかわかりませんが、、プルームテックのタバコカプセル、アイコスの専用タバコはどちらも460円です。これだけを比較すると同じです。
でも、実はちょっと違うのです。アイコス専用タバコ1本は本物のタバコ1本と同程度の吸い回数である14吸い(1本で14回吸える)です。
ところが、プルームテックタバコカプセルは1つで50吸いとされています。ということは、タバコカプセル1つでタバコ約3.6本分です。1箱に5個入りですから、3.6×5=18。単純に計算するとタバコカプセルの方が高くつきますね。
さらに、プルームテックは充電がある限りいつでも吸えます。これは利点ですが、同時に吸いすぎてしまうというリスクもあります。
タバコ代はアイコスに分があると言って良いでしょう。
気になる結果は?
どちらにもメリット・デメリットがあり甲乙つけがたい所ですが。個人的な意見としては、総合的にプルームテックに軍配が上がるかなと思っています。やはり、味と価格の差が大きいと思います。でも、プルームテックのパンチの無さはかなりの弱点です。
2つの良い所ばかり集めた商品があれば良いのにと思ってしまいました。
本当におすすめなのは?
実は、私が本当におすすめしたいのは、プルームテックでもアイコスでもありません。これらの商品よりもおすすめなのは、リキッド式電子タバコ・VAPE(ベイプ)です。
ベイプはリキッドを補充して使う電子タバコです。電子タバコの主流と言って良い程の人気です。プルームテックやアイコスとはまた違った魅力があります。
何と言ってもベイプの最大の魅力はリキッドを選べる事でしょう。様々な種類のリキッドが販売されているのです。もちろん、ニコチン入りのリキッドもあります。
さらに魅力的なのは、ニコチンの量を選べるという事です。
ですから、ちょっとずつニコチンの量を減らして禁煙へと繋げていく事も可能です。また、ニコチンが足りないという方は、ニコチン量の多いリキッドを選ぶ事が出来ます。
以下の記事に、私のおすすめのベイプをまとめてあります。プルームテックやアイコスを選ぶ前に少しだけ読んでみて下さい。きっと、あなたも気に入るはずです。