電子タバコ(VAPE)をしばらく使っていると、もっと煙の量が多くて濃い電子タバコを使ってみたいと感じるようになります。
電子タバコは、ある程度規格化されたパーツが多く販売されています。煙の量を増やしたい、より濃い煙を楽しみたいと考えた場合、アトマイザーやバッテリーを交換するのが、一番手軽な方法です。
バッテリーを大容量の物に交換すれば、「電池が長持ちする」と考えるのが普通でしょうが、電子タバコにとってのメリットはそれだけではありません。
バッテリーは、容量が少なくなると電圧が下がってしまいます。これにより、当然ですがアトマイザがリキッドを熱する力が劣ってしまうので、煙の量や濃さが劣ってしまうのです。
大容量のバッテリーを使用すれば、電圧が高い状態を長く維持できます。結果的に、アトマイザーが持つ性能を最大限に発揮できるというわけです。
改造・カスタムの危険性
このように書くと、大容量のバッテリーに付け替え、色んなアトマイザーを試していけば、濃くて量の多い煙を楽しめるはずと考えるでしょう。しかし、こうした「セルフカスタム」は良い面ばかりではないのです。
アトマイザーとバッテリーは、電子タバコにとっては最も重要な部品です。その分、取り扱いには安全性に充分配慮し、細心の注意が必要です。
バッテリーの加熱事故
特に注意したいのが、バッテリーの過熱事故です。電子タバコのバッテリーは、リチウムイオン電池が使用されています。
携帯電話やノートパソコンで使用されている、あのリチウムイオン二次電池と呼ばれるものです。
日本で使われているリチウムイオン電池の場合、加熱事故や発火などという故障や不具合はあまり聞きません。しかし、それは品質が高く保たれた、日本の製品だからこその話です。
電子タバコで使用されているリチウムイオン電池を、自分で選んだアトマイザーに取り付けて使用する場合、ある程度の電気的な知識は必須です。
全く知識がない状態で、アレコレと付け替えたり、無理な改造をしてしまうと、最悪の場合バッテリーの発火事故にも繋がります。
これまで、こうした事故は製品の品質に問題があるからだという風潮もありました。しかし、電気的な知識が全くないまま無理な使い方をした場合、万が一の事態では自己責任ともとられかねません。
不測の事態には常に備え、バッテリーの取り扱いには充分注意をしましょう。
全く知識がない場合は、最低限自分以外に知識がある人に相談し、安全性を確認できてから使用する事が重要です。