eGo AIOは発売から数年が経った現在でも、ベイプ初心者や「味重視」のベイパーから根強く支持されているベイプです。
初めてベイプを購入する方や、タバコの代わりにベイプを吸ってみたいという方にも安心しておすすめできる製品です。
最近では、同じ価格帯・サイズ感で、さらに味が出る製品も発売されていますが、eGo AIOも見劣りしません。むしろ、シンプルな形や長い間支持され続けてきた安心感が、さらに信頼に繋がっているように思います。
今回の記事では、Joyetech eGo AIO を使ってみたレビューと、後半からは、動画付きで詳しい使い方も説明しています。
※すぐに使い方を知りたいという方は、「eGo AIO の使い方」をクリックすると移動できます。
eGo AIOよりも味が出る、最新の「ペン型」ベイプについても知りたいという方は、以下の記事も参考にされてみてください!
「ペン型」のベイプについてもっと知りたい!
この記事の目次一覧
eGo AIO のレビュー
実は、私が本格的なベイプを購入したのも、eGo AIO が初めてでした。
それまでもカートリッジ交換式の電子タバコや、同じく Joyetech社から発売されていた eGo-T(これもカートリッジ交換式)という製品は使ったことがありました。
eGo AIOを初めて使った時の感想は、「こんなに味がするの?!」という驚きです。当時は、カートリッジ式のベイプで味の濃い製品は少なくて、同じリキッドを吸っているにも関わらず、全く違う味に思えてしまうほどだったのです。
eGo AIOが長い間売れ続けていた理由は、まずは「味の良さ」にあるようです。こんなに小さくて、しかも安いのにちゃんと味が出る。そこが、発売当時は革命的だったんですね。
リキッド容量 | 2.0ml |
電池容量 | 1,500mAh |
直径 | 19mm |
長さ | 118.05mm |
価格 | 3,000〜4,000円 前後 |
ところで、ベイプを全く吸ったことがないという人にとって、「味がする」という感覚がよく分からないと思います。
言葉で説明するのが難しいですが、ベイプは紙タバコや葉巻の「煙」とは違い、リキッドを蒸気に変えて吸い込みます。この時、リキッドの「味」をしっかり感じることができるかどうかで、ベイプを吸った時の満足感に大きく影響します。
同じリキッドなのに、「違うベイプで吸ったら別物!」というのは、けっこうよくあること。
ありとあらゆる味のリキッドが発売されていますが、味がしっかり出ないとベイプの楽しみが半減してしまいます(味よりも「煙の量」を楽しみたい、という方もいます。)
eGo AIOの特徴
発売当時は、「味がしっかり出る」として注目された eGo AIO。その他にも、eGo AIOが売れ続けているのには、それなりの理由があります。
eGo AIOの特徴
- 電子タバコの老舗メーカー Joyetech社の製品
- 小型で持ち運びやすい
- リキッドが漏れにくい
- 価格が安い
- 小型なのに味が出る
それから、eGo AIOはMTL(マウス・トゥー・ラング)という吸い方に適した製品。MTLは、いわゆる紙のタバコを吸うときと同じ吸い方で、一度煙を口の中に溜めてから、肺に吸い込みます。
これとは反対の吸い方が、DL(ダイレクト・ラング)。この吸い方は、煙を口の中に溜めずに、一気に肺まで吸い込んでいきます。大量の煙を吸い込む場合などは、このDLという吸い方をすることが多いです。
eGo AIOはMTLの吸い方で、これまで紙のタバコを吸っていた方にも馴染みやすい製品。蒸気を吸い込む時の重さ(ドローと言います)も、紙のタバコに近い感覚ですね。
eGo AIO の特徴
MTL(マウス・トゥー・ラング)で、紙のタバコに近い吸い心地。
それから、細かいことですが、発売から数年経ち、その間にカラーバリエーションが増えたため、いろんな種類のカラーを購入することができます。これも eGo AIO の特徴と言えるかもしれません。
eGo AIOは、余計な機能がなく、特に専門的な知識がなくても使いこなすことができます。
リキッドを入れれば、何もせずに「リキッドのしっかりした味」を味わえる、入門用に最適なベイプと言えそうです。
eGo AIO の良くない点
反対に、eGo AIOを使っていて「良くなかった」と思える点を考えてみました。まずは、どのベイプでも共通する「デメリット」から挙げていきます。
定期的なコイル交換が必要
これはどのベイプでも同じことですが、「コイル」という部品を定期的に購入して交換する必要があります。コイルは、リキッドを加熱して蒸気へと変えるための部品で、消耗品です。
リキッドの味を変える時や、味が落ちてきたら交換するのが普通です(詳細は、後ほど「使い方」で説明しています)。
使い方によりますが、頻繁に使う方なら、数日〜1週間に1度はコイル交換をする必要があります。価格は5個セットで1,000円前後が一般的。電子タバコ専門店やAmazon、楽天などで購入できます。
メンテナンス(洗浄)が必要
これも、どのベイプでも同じことなのですが、基本的にはクリーニング(メンテナンス)は必要です。リキッドが入る「タンク部分」や、口に付ける「ドリップチップ」「キャップ部分」は、定期的に水洗いしておいたほうが清潔です。
慣れてしまえば、そこまで手間がかかるわけでもありません。やり方は、後ほど詳しく説明しています。
余計な機能がない
eGo AIO のような「ペンタイプ」のベイプでは当然なのですが、ハイエンド製品にあるような「出力調整機能」などはありません。
反対に、そうした難しい機能がないので、初めての方でも使いやすい製品です。
細かい調整など、本格的にべイプを始めたいという方は、ハイエンドな製品を選んだ方がいいかもしれません。以下の記事の中では、ややハイエンドな製品も含め、ベイプのおすすめ製品を紹介しています。
ベイプのおすすめ製品を一覧で紹介
爆煙タイプではない
デメリットというよりは、製品の種類の違いですが、eGo AIOは、いわゆる「爆煙(煙がたくさん出る)」タイプのベイプではありません。
「とにかく大量の煙を出して目立ちたい!」という方には向いていない製品です。煙の量を重視したい場合は、別の製品の方が大量の煙が出ます。
反対に、爆煙タイプのベイプの場合、味よりも「煙の量」が重視されており、味を感じにくかったり、リキッドの消費量がとんでもなく多いという傾向があります。
エアフローが機能しない
eGo AIOで個人的に残念なことが、「エアフロー」がほとんど機能しないことです。エアフローというのは、空気を吸った時の「重さ」を調整するための「空気孔」のことを指しています。
eGo AIOにも、一応エアフロー(空気孔)を調整できる「つまみ」が付いているのですが、ほとんど調整幅がなく、お世辞にも調整できているとは言えません。
紙のタバコと同じくらいのドロー(吸った重さ)で良いという方は、あまり気にならないのかもしれませんが。。
ここは、少し古い製品だから仕方がないのかもしれません。同じ価格帯の新しい製品では、エアフローがしっかり調整できる製品もあります。
ペン型のベイプで、新しいタイプの製品も知っておきたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。
ペン型のベイプについて、さらに詳しく
ここまで、ざっとeGo AIOの特徴やメリットを説明してきました。
ここからは、eGo AIOの使い方を、動画も付け加えながら詳しく説明していきます。まだ、eGo AIOを持っていないという方も、購入してこれから使い始めるという方も、きっと参考になるはずです。
eGo AIO の使い方(動画付き)
まずは、使い方の流れを動画で簡単に確認してみましょう。
次に、本体の各部や部品の名前も、「なんとなく」で構わないので覚えておくとスムーズです!
それでは、順番に使い方を説明していきます。
充電
付属のUSB ケーブルを本体に差し込んで充電を開始します。 ACアダプターが付属していない場合は、パソコンのUSB差し込み口や、市販のACアダプターで大丈夫です。
充電中は本体のタンク部分が赤色に点灯します。
バッテリーがほとんどない状態からフル充電までは、約4時間半ほどかかります。
コイル交換・取り付け
基本的に、ベイプのコイルは消耗品です。「洗ってもう一度使う」こともできません。
使い方によりますが、味がおかしくなってきたらコイルの交換時期。しばらく使っていると、焦げ臭くなったり味を感じにくくなったりします。
人によって期間には大きな差がありますが、だいたい数日〜1週間程度が、コイルの交換時期です。
また、リキッドの味を変える時には、コイルも交換しないと味が混ざってしまいます。
それでは、コイル交換の流れを見ていきましょう。以下は、「使い方動画」の中から、コイル交換の部分だけ抜粋しています。
コイルを取り付けるには、まずは本体のキャップ部分を取り外します。キャップ部分には「チャイルドロック機構」がかかっているので、軽く押し込みながら回して外します。
新しいコイルを使用する場合、コイルの中心部分に、数滴リキッドを垂らしておくと安心です。コイルが濡れていない状態で「空焚き」してしまうと、コイルが焦げ付いて使えなくなってしまうためです。
キャップの裏側にコイルを回しながら取り付けていきます。
また、リキッドを補充してコイルをセットしたら、リキッドがコイルに完全に浸透するまで、2分ほど待ちます。
eGo AIO のコイル
eGo AIO のコイルは、2種類販売されています。
- 1.0ohm(オーム)
- 0.6ohm(オーム)
おすすめは、1.0ohmの方です。こちらの方が、リキッドの味がしっかり出てくれます。
「ohm=オーム」というのは「抵抗値」のことです。数字が小さいほど、抵抗がかかる量が少なくなり、熱量が大きくなります。
以下のように覚えると良いと思います。
コイルの抵抗値(オーム)
- 数字が小さいほど熱量が大きく、煙の量が多くなる。
- 数字が大きいほど熱量が小さく、煙の量が少なく、味が濃くなる。
リキッドの補充
キャップを取り外した状態で、リキッドを注入していきます。
本体のタンク部分に、リキッドを補充する「限界線」が記されています。この線を越えるとリキッドが漏れてしまうので、越えないように注意しましょう。
電源オン・加熱・吸引
コイルとリキッドを補充したら、さっそく吸引してみましょう!電源を入れるには、本体のボタンを素早く5回押します。電源が入ると、タンク部分のLEDが点滅します。
電源をオフにする時にも、同じように素早く5回押します。
本体のボタンを押している間だけ、蒸気(煙)が作られます。基本は、「押しながら蒸気を吸い込む」という動作です。
蒸気が作られている間、タンク部分のLEDが点灯します。
蒸気を吸っていると、時々「パチッ」という音がします。これは、リキッドが加熱される時に、はじけている音です。不具合ではないので心配いりません。
エアフローの調整
蒸気を吸い込む時に、空気の入ってくる量を調整する「エアフロー」。本来は、吸い口の重さ(ドロー)を調整できる機構ですが、eGo AIOのエアフローは調整幅がとても狭く、「ほとんど機能しない」と言っても過言ではありません。
一応、エアフローの調整方法を紹介しますので、試してみてください。
エアフローは、ドリップチップの下のキャップ部分を回すことで調整できます。
、、回してみても、あまり変わらない気がしませんか??
ドリップチップの交換
eGo AIOの「ドリップチップ」は、510という大きさの規格で統一されています。同じく、510規格のドリップチップと交換することもできます。
ドリップチップは、ベイプの専門ショップやネット通販でも、様々な形状のものが販売されています。別にベイプを持っている方なら、交換して楽しむという方法もアリだと思います。
自分が吸いやすいものや、デザインの好みでドリップチップを変えてみても楽しいです。
eGo AIOの洗浄
eGo AIOは、ドリップチップとキャップ部分は分解して水洗いできます。そのまま水につけてしまっても問題ありません。
本体は、充電用の接続部分や、ボタン、バッテリーがあるので、水に濡れないようにくれぐれも注意する必要があります。
本来は非推奨かもしれませんが、私はタンク部分も気をつけながら水洗いしています。やり方は以下の通り。
タンク部分の水洗い方法
ボタンや接続端子のある、本体部分が濡れないよう注意しながら、タンク部分に「ぬるま湯」をスポイトなどで入れます。
水がこぼれないように注意しながら、上部を指でふさいで、上下に振ります。
これを何度か繰り返します。この後、タンク内を綿棒などで軽く拭き取り、しっかりと陰干しで乾かします。
繰り返しとなりますが、バッテリーやボタン、接続部分が濡れないよう注意しながら、クリーニングを行いましょう。
本格的にリキッドの匂いをとるには、エタノールなどを使用してクリーニングすると良いそうです(私はそこまではしていません)。
eGo AIO がおすすめできる人
ここまで、Joyetech eGo AIOのレビューと使い方を説明してきました。見ての通り、使い方はとてもシンプルで、初めての方でも難なく使いこなせるはずです。
安くてコンパクトなわりに、しっかりとリキッドの味が出る。特にベイプ初心者の方におすすめできる製品です。
eGo AIO がおすすめな人
- 煙の量よりもリキッドの味を重視したい。
- 本格的なベイプと同じくらい、しっかり味が出るものがいい。
- ベイプが欲しいけれど、そこまで本格的なものではなくていい。
- なるべく操作が簡単なものがいい。
- 初めてなので、できるだけ安いものを試してみたい。
こんな方は、ぜひeGo AIO を試してみてください。
通販サイトで価格をチェック
ただし、何度か説明した通り、eGo AIOは比較的以前に発売された製品で、今ではもっと味が濃くて、煙の量が多い新しいペン型のベイプが発売されています。
こちらも、ぜひ購入前にチェックされてみることをおすすめします。
「ペン型」のベイプについてもっと知りたい!