近年、嫌煙ブームの影響で、もはや「喫煙者は悪」のような構図が出来上がりつつありますね。喫煙マナーをしっかりと守っていても非難される事さえあります。
家族や同僚からの禁煙プレッシャーは激しさを増しているのではないでしょうか?
さらに、商談相手などにうっかり喫煙者だと告げると「なぜ吸うのか?」「やめないの?」と質問攻めに合う事も。
こんな時、タバコに害がないという反論が出来れば、どんなにすっきりするでしょう。
なんとか彼らを納得させる手段があればとお思いではないでしょうか?
もし、タバコの害に嘘やトリックがあれば反論も出来ます。
果たして本当にタバコの害に科学的根拠はあるのでしょうか?
よく言われるタバコの害には嘘がある?!
タバコの販売や喫煙場所など、年々規制が進んでいます。それはタバコの害によって病気が増加するとの共通認識によるものです。
しかし、本当に病気が増加しているのでしょうか?
そもそも、医学の分野では科学的根拠が重要視されます。
科学的根拠とは
一般には、医学および保健医療の分野では、ある治療法がある病気・怪我・症状に対して、効果があることを示す証拠や検証結果・臨床結果を指す
出展:ウィキペディア
しかし、実はタバコの害によって病気が増加するというデータは疫学(病気の原因や本態を究明する医学)がベースになっています。メカニズムはあまり解明されていないのです。
また、肺ガンなどの病気の原因は、大気汚染や排気ガスなどによるものという意見も見られます。
学者にも否定的な方が、、、
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、タバコの害を否定する著名人は多く存在します。
例えば、「バカの壁」で有名な東京大学名誉教授で解剖学者の養老孟司さんは過去に「タバコの害や副流煙の危険は証明されていない」と発言しています。
また、中部大学総合工学研究所特任教授の武田邦彦さんはブログにて以下の発言をしておられます。
武田邦彦さんの意見
このグラフはもっとも基本的なデータで、喫煙率が下がるようになってすでに40年も経ち、肺がんは増える一方だから、禁煙運動側も少しは考えなければならないだろう。それに加えて、腺がん、扁平上皮ガン(喫煙に関係があって減っている肺がん)などのタバコとガンの種類を考えても、また女性(喫煙率は変わらないのに肺がんは急増している)と男性の関係を見ても、「タバコが肺がんの主な原因」とは到底、考えられない。
出展:武田邦彦 中部大学
しかし、曲げようのない事実も存在します。
曲げようのない事実
「受動喫煙は空気中への分散を考慮に入れずに危険だと言っている」という意見があります。
副流煙は有害物質だらけ?
副流煙は、煙草の発火点から直接立ち上ることによる温度の差から、主流煙の数倍ないしそれ以上の有害物質を含んでおり、非常に危険であると警告されている。米国環境保護局(EPA)は、環境たばこ煙をAクラスの発癌性物質に分類している。タバコ会社自身による実験においても、種々の発癌性物質の濃度が、主流煙よりも副流煙において高いことが示されている
出展:ウィキペディア
しかし、副流煙の中に発がん性物質が含まれている事は曲げようのない事実なのです。
また、主流煙に約4000種類の化学物質が含まれ、そのうち約70種類が発がん性物質という事も判明しています。
しかも、ハムスターやラットの実験でタバコの煙ががんを発生する事が認められています。
ハムスターやラットを用いた実験
環境たばこ煙成分をマウスの皮膚に塗ったりラットの肺に移植することで、またハムスターに煙を吸入させることで、癌の発生が観察された。これらや他の研究など、動物実験では環境たばこ煙が癌を発生させると言える十分なデータが出されている
出展:ウィキペディア
解明されたメカニズムも
あなたはCOPDという病気をご存知でしょうか?
COPDは慢性閉塞性肺疾患とも呼ばれ、慢性の気管支炎と肺気腫から引き起こされる病気です。別名をタバコ病と言われる程、喫煙者の発症率が高いのが特徴的です。
その症状として以下のような自覚症状があります。
- 慢性の痰
- 慢性の咳
- 息切れ
- 風邪を頻繁に引く
COPDのメカニズム
喫煙は、気管支や肺に慢性の炎症を引き起こします。詳細な機序は省きますが、白血球の一種である好中球が肺に集まってきて、その好中球からたんぱく分解酵素や活性酸素などが放出されます。これらが、気管支や肺胞の上皮細胞、肺の血管壁を破壊します(図3―9)。
その結果として、気道からの粘液分泌が増加し、気管支表面にある腺毛の機能が低下します。これが、慢性のせきと喀痰[かくたん]といった症状を起こします。病気がさらに進行すると、末梢の気管支が閉塞[へいそく]し、肺胞と肺血管の破壊による、肺のガス交換能力の低下・低酸素血症・高炭酸ガス血症が起こります。やがては、肺高血圧症や肺性心となります(図3―10)。
出展:病院検索のここカラダ
これにより、肺が破壊され、その影響は全身に及びます。脳や心臓、血管、、、と様々な箇所に異常が起こるのです。
さらに、 COPDが進行してしまうと酸素療法が必要となります。簡単に言うと、酸素ボンベを抱えての生活となってしまうのです。
タバコの害は、、、
やはり、タバコには害があると認識した方が良いのかもしれません。ただし、家族や同僚、そして商談相手を納得させる方法はあります。
それはタバコをやめてしまう事です。実は私は元・喫煙者です。私もタバコを吸っている頃は、毎日のようにプレッシャーを頂きました。
しかし、やめる事が出来ず開き直っていましたが、とある方法でいとも簡単にやめる事が出来たのです。
そして、タバコをやめてすぐに気づいた事は周りの方々の優しさです。皆さん、それぞれが私の体を心配して下さっていたのです。もちろん中には、単純にタバコが大嫌いな方もいたでしょう。
しかし、ほとんどの方が純粋に心配して下さっていたのです。タバコを吸っている間は「放っておいてくれ」だとか、「しつこいな」位しか感じませんでしたが今では感謝しています。
もし、あなたが少しでもタバコをやめようかなと思われたのならば以下の記事を読んでみて下さい。きっと、あなたのお役に立てるはずです。
タバコにはもう1つ害がある?!
タバコによるもう1つの害とは口臭です。これは自分への害というより他人への害と言えるでしょう。
口臭はタバコを吸うだけで発生します。吸い続けると、肺にこびりついた有害物質の影響で呼気がタバコ臭くなるのです。
また、タバコを吸うと歯肉の血行不良が進行します。これにより、歯肉が硬化し歯周ポケット(歯と歯肉の間に出来る溝)が深くなります。そこに細菌が繁殖してしまうのです。
さらに、タバコの有害物質は白血球の機能低下を招きます。これにより、体の免疫力が低下します。ですから、細菌が繁殖しやすい状態となってしまうのです。
この状態が続くと歯周病になります。この歯周病の臭いは口臭の中でも最悪と言われているのです。
タバコを吸う事で発生する口臭を非喫煙者に我慢させるのは酷な話かもしれません。
口臭ケアも愛煙家のマナーではないでしょうか?
以下は簡単に行える口臭ケアの方法についてまとめた記事です。ご参照下さい。