最近何かと話題で、気になっていたiQOS。
早く試したいという人も多いのではないでしょうか?運良く購入することができたので、さっそくレビューしてみたいと思います。
iQOSは、「Marlboro」で有名なフィリップ モリスが開発・販売している電子タバコです。最近では「アメトーク」などのTV番組でも紹介され、どこに行っても在庫切れ(2016年5月現在)という状態です。
テレビで紹介されたという点でも人気なのは頷けるのですが、、ちょっと人気すぎる気がしなくもありません。
レビューの前に、iQOSのことを少しだけ説明しておきます。
フィリップ モリス社のコメント
同社は、2008年から2014年にかけて「喫煙関連疾病を発症するリスクを低減する可能性のある製品」の開発と、紙巻たばこと比較した科学的実証のために、約2,000億円を投資してきた。
(中略)
火を使わず、灰も出ず、においも少ない、本物のたばこの味わいを楽しんでいただける製品『iQOS』は、紙巻たばこに代わる新しい技術的進歩の幕開けを意味します」とコメントしている。
出展:マイナビニュース
タバコのリスクを減らすために、2,000億円を投資、というのは素晴らしいことですね。紙巻きたばこに代わる新しい製品、という点が気になるところです。巨額の投資をして、他の電子タバコと一体どこが違うのでしょうか?
、、実は、見た目も使い方も全然違います。
一般的な電子タバコは、液体(リキッド)を気化したもの(蒸気)を吸います。もちろん、日本国内で流通されているリキッドにはニコチンが入っていません。薬事法で規制されているからです。
そのため、日本国内でニコチン入りのリキッドを吸いたい場合、ネット通販などの個人輸入で、海外製のリキッドを購入する必要があります。
しかし、iQOSは見ての通り、タバコを吸います!
ですから、ニコチンもしっかり入っています。
どう言う事かと言うと、リキッドの代わりに専用の紙巻タバコを差し込み、熱して気化した蒸気を吸うのです。説明するとややこしいですが、下の写真の通りです。iQOS専用のタバコを差しています。
専用の紙巻タバコと言っても、見た目は普通のタバコと変わりません。「えっ?タバコじゃんこれ!」と、衝撃を受けました。
これで味や香りが良ければ言うことなしですね。
この記事の目次一覧
iQOS(アイコス)の購入レビュー
iQOSは、コンビニやスーパー、タバコ屋さんなどで購入できます。しかし、冒頭には書いた通り、現在は在庫不足で購入は困難かもしれません。生産が追いつかず、品切れ続出中とのことです。(2016/5月時点)
かく言う私も、コンビニをはしごしまくってやっと購入できたほどです。
キャンペーン中ならお買い得!
iQOSの本体価格は¥9,980です。タバコ代と比較してみても、正直ちょっと高いですよね。ところが、現在はキャンペーンが展開されています。なんと定価から¥4,600 OFFで買えてしまいます。
このキャンペーンのせいで在庫不足、というのもあるみたいです。
ただし、このキャンペーンを利用するのはちょっと面倒くさいです。
- iQOSのサイトに登録
- サイトで、どの店舗で購入するかを選ぶ
- サイトの紹介動画を最後まで見なければいけない(スキップできない)
- クーポンが発券される(店舗によっては郵便為替で受け取る)
しかし、セブンイレブンではnanacoカードで3000ポイント分をお店で受け取り(nanacoカードを持ってない人は作らなければいけません)、残りの¥1,600は郵便為替で返却されるという、よく分からないシステムです。
クオリティはかなり高い!
値段が高いだけあって、箱にもこだわりを感じます。でも、値段を考えるとPloomと比べても、デザインの作り込みが弱い気がしなくもありません…
でも、中の商品は美しいです。
ケースからスライドさせて取り出します。少し固いです。
水色の箱につや消しの白で、洗練された感じがします。なんだかドキドキしてしまいます。
これは、iQOSの「充電器兼ケース」です。色は、他に通常色ではネイビーがあります。ブラックとボルドーレッドの限定色も販売されていますが、プレミアがつくほどの人気商品です。
このホルダーに専用のタバコを挿して吸います。リアルなタバコは、火でタバコの葉を燃やして煙を吸いますよね。しかし、iQOSは300℃以下の電力で加温して、蒸気を吸います。
ですから、通常のタバコは挿して吸うことはできません。iQOS専用のタバコが販売されています。これは、コンビニなどでも販売されています。
iQOS専用のタバコとは
こちらが専用のタバコです。通常のタバコと同じように、写真の手前側がフィルター部分にになっています。
通常のタバコに慣れている人にとっては、なんだか短い気がして違和感を感じますよね。すぐ吸い終わるのでは?と心配になってしまいます。
でも、心配は要りません。短いですが、普通のタバコと変わらない「吸い時間」となっているとのこと。
iQOS専用タバコはMarlboro4種類が販売されています。
- レギュラー
- バランスドレギュラー
- メンソール
- ミント
iQOSの味は?満足できる?
さっそく、吸ってみましょう。
まず、専用タバコをフィルターを上にして挿し込みます。線の辺りまで差し込まないと吸えません。
真ん中のボタンを3秒ほど押すと、緑のライトが点滅し始めます。
ここから、20秒ほど待たないといけません。ここがリアルなタバコとの最大の違いです。吸いたくてたまらなくても、待たなければ加熱されていませんので、蒸気は一切出ません。
「レギュラー」味
個人的には、箱の色がメンソールを連想させてしまいます。さて、肝心の味です。人によってお茶っ葉を燻した時の匂いと表現しています。私は、若干の化学品臭さを感じました。
ただ、タバコ特有の臭さがないので、部屋が臭くなりにくいです。
喉に、ある程度タバコを吸っているような感覚があります。煙(ミスト)はしっかりしていて、コクも感じます。でも、リアルなタバコとはやはり違います。
私が常日頃吸っているアメリカンスピリットの9mmに比べると物足りなさがあります。個人差はあるでしょうが、日頃、6mmくらいのタバコを吸っている人なら充分満足できるのではないでしょうか。
「バランスド・レギュラー」味
レギュラーと比べると化学品臭さは減ります。その代わりに、吸っている感覚やコクが感じにくいように感じます。その分、タバコ臭さも少ない感じがします。
日頃から軽いタバコを吸っている人なら満足のいくレベルと言えるでしょう。アメリカンスピリットを吸っていた私には、少し物足りない感じがします。
「メンソール」味
「リアルタバコのメンソールと遜色ないのでは!」と思えるほどの清涼感です。かなりスースーします。化学品臭さもあまり感じません。
日頃からメンソールを吸っているという人は、抵抗なく吸えるでしょう。満足感も高いのではないでしょうか。
「ミント」味
吸ってみた感じは、「メンソール味」を軽くした感じの風味です。とても吸いやすいですね。私には物足りなさを感じます。化学品臭さは気にならない範囲です。
iQOSを吸ってみた感想まとめ
気になっていた「タバコの短さ」ですが、実際に風味が持つ時間は、商品説明通り「リアルタバコ」とほとんど変わりません。
ただ、私がいつも吸っているアメリカンスピリットは、長く持つタバコです。タバコの葉が多いのがその理由だと思われます。それに比べると、どうしても少し物足りない感じがしてしまいます。
iQOSを吸ってみて、本当に良いなと感じた点は、服や体に匂いが残らないこと。これはとてもありがたいです。人と会う前は重宝しそうです。
また、禁煙を前提として吸うのも良いと思います。徐々にタバコから離れていくのにぴったりです。
Ploomと比較してみると..
日本のタバコメーカー、JTから発売されている、Ploom。PloomとiQOS、どちらを購入するべきか迷っている人もいるのではないでしょうか。
吸い比べてみた「風味」の違いについて、簡単に紹介してみます。メンソールは、iQOSの方がよりリアルタバコに近い感じがします。「レギュラー」の風味、香り、コクの3点では、Ploomが勝っていると思いました。
しかし、Ploomはヒートスティックが熱くなるという欠点があります。その点、iQOSは、ほとんど熱くなりません。また、周囲が臭わないのもiQOSでしょう。
さらに、iQOSには最大の魅力があります。それは、タバコをくわえるということです。
Ploomは、他の電子タバコと同じようにプラスチックをくわえます。iQOSは、タバコをくわえることで、「吸っている感」が増すのです。ですから、リアルタバコから移行しやすい電子タバコでしょう。
iQOSのメリット
私が感じたiQOSのメリットは3つあります。
- 匂いが少ない
全く匂いがしないということはないですが、確実にリアルタバコよりは臭くないです。
ただし、タバコを吸っていない人にバレないほどかと言われると、そこまで完全に臭わないわけではありません。ニコチン特有の独特の匂いがほのかにします。口も臭くなりにくいと思います。
- 健康被害が少ない
iQOSは、タバコと比較すると圧倒的に有害成分の量が低減されています。iQOSの有害成分
ヌーシャテルの研究室では、iQOSから発生するたばこベイパー(蒸気のようなもの)からWHOとFDAが定めた18種類を含む58種類の成分を測定。紙巻たばこの煙に含まれるこれらの成分の数値と比較しました。その結果、iQOSでは58種類の有害性成分が平均約90%低減されていました。
出展:iQOS
もちろん、まだ研究中の段階ですから、全く害がないというわけではないでしょう。でも、リアルタバコより90%低減というのは驚異的ですね。
- 灰皿が不要
当然ですが、火を使わないわけですから、iQOSは灰が出ません。灰皿も不要です。めんどくさい灰皿の掃除もしなくて良いし、臭いゴミ箱ともオサラバです。清潔感が保てるのは嬉しいですね。
iQOSのデメリット
私が感じたiQOSのデメリットは5つです。
- フレーバー(銘柄)の種類が少ない
個人的にはもう少しパンチのあるタバコ味を出して欲しいです。今後に期待ですね。
- 掃除が面倒くさい
iQOSは、吸うたびに掃除することが推奨されています。これは少し面倒に感じます。
iQOS本体は、これを使って掃除します。
ホルダーを分解します。茶色いものが出てくるのは、タバコの葉です。ホルダーの中に詰まることがあります。
掃除しても出てこないことも…気付かずに、次のタバコを差そうとして、入らず、焦りました。
先ほどの、掃除キットにホルダーを差して、くるくる回して掃除します。あとは、たまには綿棒でホルダーの中を綺麗にします。私的には、この作業が少し面倒です。
- 本体が高い
私はキャンペーンで¥4,600OFFで買えましたが、通常は¥9,980もします。おそらく、いつかは壊れるものだと思います。何度も落とせばすぐに壊れるでしょう。
2本目を購入するのは躊躇する価格です。
- バッテリーが切れると吸いたい時に吸えない
iQOSは充電をしなければ吸えません。1回吸うと、ヒートスティックをケースに入れて充電が必要です。そのまま、6分程待たなければいけません。これは結構辛いです。
- 喫煙所で話しかけられる
iQOSや電子タバコの事を知らない人はたくさんいます。同じ話を何度もしないといけません。
人と話すのが大好きな人はネタになっていいかもしれませんが…
iQOSの評判は?!
たばこやめてから喉が良い!!
前より歌えるようになった!
素晴らしいiQOS✨✨✨— Kazuya,まるお (@UwKAZUTAROSU) 2016年5月10日
iQOS吸い出してから今まで吸ってたタバコが死ぬほど不味い。笑 よくこんなもん吸ってたな。笑 3箱まだ残ってるけど全然減らね(;_;) — りんどん♡ (@bosszaru1031) 2016年5月1日
IQOSを買って感じたデメリット。①物足りないから吸う本数が多くなってコスパが悪い②かさばる
— ohno (@umeyazi) 2016年5月1日
全体的に、もうリアルタバコには戻れないという意見が目立ちます。一方で、私と同じように、物足りないという意見も多いようです。
iQOS番外編 - 素朴な疑問
iQOSを吸っていて、気になったことを試してみました。
iQOSに他のタバコは差せる?
微妙にサイズが違い、差さりませんでした。スリムのタバコは差さりますが、もちろん吸えません。推奨もされていませんので、やめておいた方が良いでしょう。
iQOS専用タバコに火をつけてみた
iQOS専用タバコには「火をつけないでください」と書いてあります。しかし、気になりませんか?
火をつけて吸ったらどんな味がするんだろう?ということで、実際に吸ってみました…
火をつけにくい感じはありますが、正直美味しいです。パンチもあります。ただ、メンソールは強すぎます。
メーカー推奨ではありませんので、皆さんは火をつけないでください。
私はiQOSを使って禁煙に成功した!
実は私は禁煙に成功しています。私は過去、何度も禁煙に失敗していました。そんな私が成功した方法の第一歩は、iQOSを使ってリアルなタバコから離れた事です。
タバコがやめられないのは、ニコチン依存と精神的な依存の影響が大きいでしょう。ニコチン依存は、なんとかなります。でも、意外と難しいのが精神的な依存のコントロールです。
タバコをくわえ、火をつけることで安らぎを覚える。ストレスが溜まったらタバコを一服。というのが精神的な依存です。ここから離れるのにiQOSはぴったりだったのです。
でも、この後すぐにiQOSもやめました。VAPE(ベイプ)という電子タバコに切り替えたのです。これによって、私は何の苦もなく禁煙に成功しました。
その時の体験を記事にしています。ご一読下さい。