アイコスユーザーにとって、頻繁に怒る悩ましい問題と言えば、故障。
長く使っている方ならご存知の通り、アイコスは故障が起こりやすい製品です。
中でも多いのが、「充電ができない」という症状。充電ができない場合は、ホルダー、ポケットチャージャーの故障・不具合などが考えられます。
自力で解決できるトラブルもありますが、難しい場合はアイコス本体の交換が必要となります。
この記事では、アイコスが充電できない原因と対処法について、詳しくご紹介します。
この記事の目次一覧
ポケットチャージャーが充電できない原因と対処法
ポケットチャージャーにトラブルがある場合、ポケットチャージャーの上のランプ(ホルダーを充電中に点灯する)、または、充電状態を示すランプが、赤点滅・赤点灯します。
このような時は、なんらかの対応が必要です。
まずは、「ポケットチャージャー」が充電できない原因と対処法について紹介していきます。
ポケットチャージャーが充電できない原因
ポケットチャージャーが充電できない原因は、主に5つ挙げられます。
純正品以外の充電器を使っている
アイコスのポケットチャージャーを充電する際に、スマホなどの充電器(コンセント)を使用している方がいるようですが、これはおすすめできません。
アイコス用の充電器には、「5V/2A」と記載されています。
一方のスマホ用の充電器では、「5V/1A」のものが多いようです。
Vは「ボルト」、Aは「アンペア」のことを指しますが、アンペアは流せる電流量を表す単位。数値が大きい程、多くの電流を流すことができ、充電速度が早くなります。
アイコス純正の充電器を使用せず、スマホ用の充電器・モバイルバッテリーで充電してしまうと、故障を起こす可能性が指摘されています。
さらにその場合、誤った使い方をしたと見なされて、保証対象にならない可能性もあります。
ポケットチャージャーを充電する際には、必ず純正の充電器を使用するようにしましょう。
USBケーブルに異常がある
充電する際に使用するUSBケーブルに異常がないか確認してみましょう。
スマホやノートパソコンなどと同じく、ケーブル内で断線や接触不良があると、充電できません。
ポケットチャージャーに破損や異常が見られない場合、USBケーブルを疑ってみましょう。
ちなみに、純正のUSBケーブルは、アイコスの公式ウェブサイトから購入が可能です。
蓋が破損している
ポケットチャージャーが充電できなくなる原因の中でも、特に多い故障は、蓋の破損。
落下させるなど、強い衝撃が加わると、蓋を固定している爪が破損してしまいます。蓋が閉まらない・勝手に開いてしまうせいで、充電が上手くいかなくなるのです。
ポケットチャージャーの蓋が閉まらないと、ホルダーの充電が出来なくなってしまいます。
ゴムバンドなどで固定するといった方法もありますが、この場合はポケットチャージャーを新品へ交換をしたほうが無難です。
急激な温度の変化
アイコスは、電子製品です。急激な気温の変化には、大変弱いという弱点があります。特に、夏場・冬場の時期には要注意。
パソコンなどと同じように、高温・低温の環境下で、一定時間以上アイコスを晒していると、正常に機能しなくなり、充電が出来なくなる可能性があります。
夏・冬の時期は、なるべくアイコスを高温・低温下で晒さないようにしておくことが大切です。
寿命の可能性
アイコスのポケットチャージャーは、約400回の充電が可能とされています(ホルダーは約7300回の充電が可能)。
ポケットチャージャーには、スマホなどにも使われているリチウム電池が搭載されており、使用する度に劣化していきます。
アイコスの寿命
ポケットチャージャー | 約400回の充電 |
ホルダー | 約7,300回の充電 |
ポケットチャージャーの充電時間は約90分。それよりも充電時間が長くなった。または、USBケーブルと接続しても充電されない、、などの場合は、ポケットチャージャーの寿命の可能性があります。
ポケットチャージャーが充電できない時の対処法
ポケットチャージャーが充電できない場合、自力で解決できる対処法があります。上手くいけば、修理・交換サービスを受けなくても、使えるかもしれません。
ただし、この対処法を試しても改善されない場合は、速やかに修理・交換サービスを受けることをおすすめします。
まずはしっかり充電する!
ポケットチャージャーが故障したと思っていても、実際には充電が足りてなかったというケースも少なくありません。
故障を疑う前に、もう一度、純正の充電器とUSBケーブルで充電してみることをおすすめします。それでも充電できない場合は、次の方法をお試しください。
リセットしてみる
ポケットチャージャーが充電できない場合、一度アイコスをリセットしてみましょう。
リセット方法の手順は、以下の通りです。
1)アイコスホルダーをポケットチャージャーに収納。ホルダー・ポケットチャージャーが充電済みであることを確認。
2)ポケットチャージャーの電源ボタン・リセットボタンを同時に押す。ポケットチャージャーの白ランプが全て点滅するまで押し続けます。
これでリセットが完了となります。充電しても使えないという場合は、一度リセットを試してみることをおすすめします。
本体を温める(冷ます)
先にも述べたように、アイコスは高温・低温状態に晒していると充電できない場合があります。その場合、アイコスを温める、冷ますという方法も有効です。
低温が原因で充電できない場合は、ポケットに入れる。手で温めるなどの方法があります。ただし、カイロやストーブで温めると急激な温度差で使用できなくなる恐れがありますので、注意が必要。
高温の場合は、扇風機に当てるなどの方法が有効。夏場・冬場の際には、この対処法を試してみてはいかがでしょうか。
修理・交換をする
これらの対処法を試しても、ポケットチャージャーが充電できない場合、どこかに不具合が生じている可能性があります。
- アイコス公式ウェブサイトにある、[マイアカウント]から故障診断を行う。
- カスタマーセンターに問い合わせる。
- アイコスストアのスタッフさんに症状を伝える。
、、などしてみましょう。アイコスを新品に交換してもらう、具体的な方法については以下の記事に詳しく紹介しています。
アイコスの不具合がどうしても治らない時は..
ホルダーが充電されない原因と対処法
アイコスが充電できないというトラブルには、ホルダーに原因があるケースも考えられます。
ホルダーに何らかのトラブルが発生した際には、中央の加熱ボタンが赤点滅・赤点灯する現象が見られます。
この症状が見られた場合は、ホルダーに不具合が生じている可能性があります。
ここからは、ホルダーが充電できない場合の原因と対処法についてご紹介します。
ホルダーが充電できない原因
ポケットチャージャーと同じく充電不足・急激な温度変化・寿命などが挙げれますが、それ以外にもホルダー特有のトラブルも存在します。
ここでは、ホルダーが充電できない時に考えられる原因を3つご紹介します。
クリーニングできていない
アイコスは、たばこスティックを加熱ブレードに挿入して喫煙します。その性質上、ホルダー内部はたばこの葉などで汚れてしまいます。
この状態を放置すると、熱伝導が悪くなり、接触不良などを起こす可能性があります。
ホルダーのクリーニング不足によって、充電ができないということも考えられるのです。
アイコスは、20本吸う毎に専用ブラシ・クリーニングスティックを使ってお手入れをすることで、充電できないというトラブルを防ぐことができます。
特にヘビースモーカーの方は、注意が必要です。
加熱ブレードの損傷
ホルダー故障の中でも多いのがブレード損傷による断線です。断線することで充電が不可能になる場合もあります。
特に、たばこスティックの刺し方・クリーニングの仕方などによってブレードが破損して、断線してしまう原因となるとされています。
たばこスティックの中には硬いものがあり、ムキになって力ずくで挿入してしまったり、ねじったりしてしまうこともありますよね。
しかし、これをやってしまうと加熱ブレードを痛めて、断線させてしまう恐れがあります。
その他にも、専用ブラシでクリーニングをする際には、左右両方に回すのではなく、どちらか一方向に回すことで故障を防ぐことができます。
アイコスを使用する際には、なるべく加熱ブレードを損傷させないようにすることが重要です。
接触不良
ホルダーが充電できない原因のひとつに、接触不良があります。
電子製品のため、製造段階から不備があった可能性も否定できません。その場合は、不具合ということで無償交換の対象となります。
その他に注意してほしい箇所として挙げられるのが、ホルダーの底の部分。
この部分はバッテリー接触面と呼ばれており、ポケットチャージャーでホルダーをチャージする際に重要となる所です。
バッテリー接触面が汚れていることが原因で、充電されないこともあります。ブレード以外にも、バッテリー接触面に汚れが付着していないかを常にチェックしておきましょう。
ホルダーが充電できない時の対処法
ポケットチャージャー同様に、ホルダーも自力で解決できる対処法があります。
一度その方法を試して、改善されない場合は、修理・交換サービスを受けるようにしましょう。
ホルダーを正しく入れ直してみる
ホルダーが充電できない原因には、単純にホルダーを入れる向きが間違っている、、ということも考えられます。
一度ホルダーを出して、正しい位置で再度ポケットチャージャーに収納してみましょう。場合によっては、これで充電可能となる場合もあります。
リセットする
それでも充電されないという時には、ポケットチャージャー同様に、一度リセットすることをおすすめします。
リセット方法の手順は、ポケットチャージャーのリセット方法と全く同じ手順です。ホルダーが原因で充電できない場合にも、このリセットをすることで改善されることもあります。
ホルダー内部・バッテリー接触面を清掃する
ホルダー内部にある、バッテリー接触面のクリーニング不足も考えられます。
故障を疑う前に、加熱ブレード内部にたばこの葉がこびり付いていないか。バッテリー接触面に汚れがないか、もう一度確認・清掃してみましょう。
修理・交換に出す
それでも改善されない場合は、ホルダー内部に何らかの不具合が発生していると考えた方がよいでしょう。修理・交換サービスを受けた方が無難です。
アイコスの修理・交換手順については、こちらの記事で詳しく説明しています。
アイコスの不具合がどうしても治らない時は..
無償の修理・交換対応も活用を
アイコスが充電できないというトラブルが発生した時には、それがホルダー・ポケットチャージャーのどちらによるものかをチェックすることが重要。
その他にも、USBケーブル・充電器が原因であることもあります。
アイコスが充電できない場合には、まずはこの記事で説明した対処方法を、一度お試しください。
それでも改善されない場合は、故障診断を受ける。カスタマーセンターへ問い合わせる。アイコスストアで直接症状を伝えるなどして、アイコスの修理・交換を受けることを強くおすすめします。
アイコスは、保証期間内であれば無償で修理・交換サービスを受けることができます。不具合の原因によっては、何度でも新しいアイコスへ交換することが可能です。
加熱ブレードの破損による故障も、原則1回限りですが無償交換の対象となります。
ただし、純正品の充電器・USBケーブルを使わなかったことで発生したトラブルについては対象外となり、有料による交換となることもあります。
アイコスの不具合によるものや、自力での改善が見込めない場合は、修理・交換サービスを受けてみてはいかがでしょうか。