アメリカのベイプリキッド専門メーカー、Five Pawnsは、ハンドクラフトで作られる「プレミアムリキッド」。価格は少し高めですが、試してみる価値は充分にあります。
個人的にものすごく気に入っているリキッドで、コーヒーに合うリキッドと言えばFive Pawns のGRANDMASTERを真っ先に挙げます。振り返ってみると、このリキッドは1日に必ず1度は吸ってしまう、私にとっての定番リキッドになっています。
単純なフレーバーではなく、奥行きがあって香ばしい香りのする、クオリティの高いリキッド。
それまで、駄菓子のような単純な味のリキッドを吸ってきた私にとって、初めてGRANDMASTERを吸った時には、ベイプリキッドの味わい深さに驚愕したことを覚えています。
ベイプリキッドで、深みのある香りを味わってみたいという方に、一度は試してみて欲しいのが、Five Pawnsのリキッドです。
Five Pawns ブランドの中から、最近私が愛用している2つの製品をレビューしてみたいと思います。
この記事の目次一覧
Five Pawnsはどんなブランド?
アメリカ カリフォルニア州の自社工場のみで、手作業で作る「プレミアムリキッド」専門のメーカーです。プレミアムリキッドのみを作っている、というこだわりは特徴的で、どのリキッドも一般的な市場の価格よりも少し上(中にはかなり上)の製品しか販売していません。
天然の素材を多く使用したリキッドは、どれも「ただ甘い」とか、「駄菓子のような単純な味」のリキッドとは全く異なっていることに気がつきます。
どのリキッドを吸っても、こういう味は、ベイプならでしか味わえないだろうなと思える、独特な香りを作り出しています。
こだわりの強さは、リキッドの「味」以外にも現れています。
リキッドを入れるボトルも、風味を落とさないように独自の密閉ケースに梱包されています。このボトルケース、デザインのクオリティも高く、まるで高級ワインやブランデー(高くて手が出せないタイプ)のケースを連想させます。
品質管理への意識も異様に高いことが伺えます。製造ロットごとに、製造過程を追跡するための番号、日付が記入されています。
万が一品質に問題があった時に、いつ、どの機械で、誰が作ったのかを明らかにできるようにしているようです。
ボトル詰めされた日付が記入されているのは、スティープされた(リキッドを寝かせて風味を変化させる)期間が分かるようにしているためでもあるのでしょうか??
公式ページを見ると「最先端のクリーンラボ」を自社で作ったということが書かれています。さらに、自社工場の各作業工程はISO基準(世界的な品質基準を保証する規格)に準拠しており、品質面での心配を払拭してくれます。
詳しくは、以下のFive Pawnsの公式ビデオでも説明されていますね。
「ハンドクラフト」というと、イメージとしては、衛生面に不安を感じてしまいましたが、全くイメージが違いました。Five Pawnsのリキッドは、安全性や品質管理を高く維持するために具体的にいくつもの施作を実行しています。
「味」だけではなく、安全・衛生面に配慮したメーカーの姿勢には、とても好感が持てますね。
Five Pawnsのリキッドをレビュー
さっそく、Five Pawnsのリキッドの中で、私が普段吸っている2本のリキッドを紹介します。
今後も、このページでは、随時Five Pawnsのリキッドのレビューを追加していきたいと思います。
Five Pawns GRANDMASTER
はじめにも紹介した通り、私がコーヒータイムに毎日と言っていいほど利用しているリキッドです。クリーム系のリキッドの中でも、ダントツでクオリティが高いです。Five Pawnsの中で、1番のお気に入り。
味に奥行きがあって、「どうやってこんな味を出したの??」と不思議になります。ベイプ のリキッドは山ほど販売されていますが、その中でも、私を病みつきにした数少ないリキッドです。
GRANDMASTERのレビュー
風味を損なわないための頑丈な厚紙のケースを開くと、中には瓶詰めされたリキッドが入っています。厚紙の外装を開けた時点で、豊かなバナナクリームの香りがふんわり漂います。
最初の一口目の印象は、その頃はまだベイプリキッドに慣れていなかったせいか、正直に言って「少し複雑な味?」「バナナクリームの味が強すぎる?」と思ってしまいました。
しかし、時間が経つほど、この「洗練された香ばしい甘さ」の虜になっていきます。
私が感じた風味
- 少し焦がしたバナナクリームの香り(強め)
- 滑らかなピーナッツバタークリーム(やや強め)
- 少し焦がしたキャラメル(やや強め)
最も強い香りは、「バナナクリーム」。日本ではあまり口にしないと思いますし、想像しにくいと思います。
焼きたての、少しこんがり焼き色がついたバナナチップス。あの香りに近いです。安いバナナのお菓子や、バナナそのものの香りとは全く異なります。
このバナナチップスのような香ばしい香りが中心にあり、ふわっとしたピーナッツバターがふんわり香ります。
2つの味は、ローストされた(軽く焼いた)ような香ばしさがあり、そのおかげで深い奥行きを感じることができるのだと思います。単純なお菓子のような甘さと異なるのは、適度にローストされた香ばしさをしっかり再現できているからなのかな、、と思います。
さらに、この香ばしい香りに、3番目の風味が加わります。上質な、キャラメルの滑らかなフレーバーです。
バナナチップスとピーナッツバターの香ばしさを、滑らかな甘さがうまく包み込み、全体を整えてくれています。
この風味のおかげで、多層的な風味を作り出しているのだと思います。
個人的には、ブラックのホットコーヒーに合うリキッドを探しているなら、GRANDMASTERはおすすめ。
このリキッドが合わない人として、複雑な味や、ナッツ系、クリーム系の「こってりした甘さ」が苦手な人。それなりに甘さを感じるので、「クリームのようなこってり甘い味」が苦手な人は合わないかもしれません。
それから、バナナクリームの香ばしい匂いが強く、狭い部屋で吸っていると衣類に匂いがつきます。この点も、要注意です。
価格はやや高いですが、それだけの価値はあります。安いお菓子を食べるくらいなら、よほど良いというか、はるか上をいってくれています。高価な焼き菓子を味わっているような気分を味わえるはず。
Five Pawns CASTLE LONG
先ほど紹介したGRANDMASTERよりも、甘さの抑えられた、ナッツ系のリキッドです。
深みのある香ばしいナッツの香りとほのかな甘さを中心に、バーボンの「ピリッ」とした独特の香りが全体を整えており、ナッツのフレーバーを異なる風味に引き上げています。
封を切ると、まず「ナッツ系」の香り。甘いナッツのフレーバーをイメージしてミストを吸い込むと、意外な味に少し驚きました。
甘さはやや控えめ。まず、しっかりとしたアーモンドの香りがです。次にココナッツの香り。ここまではナッツ系の濃厚な風味ですが、これらの味を、全く異なる風味が包み込んでいます。
それがバーボンの香りだとは、始めは気がつかず、「全体に行き渡る、キリッと整ったようなこの香りはなんだろう??」と不思議に思いました。
バーボンの味が主張するわけではなく、ナッツのフレーバー全体を整えているような具合です。辛すぎるわけではなく、隠し味のようにやんわりと味全体に行き届いています。
私が感じた風味
- ローストアーモンド(強め)
- ココナッツ(やや強め)
- バーボン(全体を調和・やや強め)
- キャラメルブラウンシュガー(少し)
- バニラ(少し)
中心となるナッツの香りの中でも、アーモンドの香りは最も強く、ここに甘みを含むココナッツの風味が加えられているような印象です。ほんのわずかに、ですが、バニラのような甘みも漂っています。
ナッツのフレーバーは、GRANDMASTERのようにローストされた感じはせず、アーモンドの香りにいたっては、やや「生っぽい」印象さえします。
甘さが控えめでも、ナッツの深い香りは強く、吸った後に長い間、喉の奥にアーモンドナッツの香りが残ります。
このリキッドが向かない人としては、当然ナッツ系のフレーバーが苦手な人。それから、バーボンの独特のクセは、好き嫌いがありそうです。複雑な味は苦手、という人も、もしかすると抵抗があるかもしれませんね。
バーボンのピリッとして、ほんの少し癖のある味と、本格的なナッツの香りが合わさった、独特なフレーバー。
ナッツ系の風味が好きな方は、ぜひ試して欲しいリキッドです。
まとめ
ここまで、Five Pawnsの2つのリキッドを紹介してきました。いずれのリキッドも、「プレミアムリキッド」の名の通り、奥行きのある深い味わいを実現しています。
少々値段は高くなりますが、これまで単純なリキッドの味しか試してこなかったという方にとっては、ベイプリキッドの持つポテンシャルに驚くのではないかと思います。
今後も、Five Pawnsのリキッドを購入したら引き続きレビューを追加していきたいと思います。
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