最近巷を賑わわせている電子タバコ。リキッド式(ベイプと呼ばれる)タイプのものが様々なメディアで取り上げられていますが、禁煙効果に関してはやや懐疑的な人も多いようです。
確かに、リキッド式の電子タバコと言えば、最近はファッションとしてのイメージが強いようです。日本ではニコチンが入ったリキッドは販売されていないため、確かに「あくまでも雰囲気を楽しむもの」という目的で購入する方も沢山います。
実際に、ニコチンの入っていないリキッドで禁煙を試みた、私自身の、率直な感想を書いておきたいと思います。
電子タバコは禁煙に効果ある?
正直に言って、禁煙を始めたばかりの頃は、ニコチンが入っていないリキッドは、なんだか物足りない感じもします。ただし、「吸っている」という感覚を得るために、電子タバコはかなり有効ですし、充分です。
煙が喉を通り、吐き出した時にモワモワと空中に漂う感じは、しっかりタバコを吸っている感覚を得られます。
私の場合、もともとニコチンが強くないタバコ(1mg)を吸っていたので、そこまで苦になることはありませんでした。重いタバコを吸っている方の場合、ここら辺に多少違いはあるかもしれません。
ただ、それでもいきなり完全に電子タバコに移行することは難しかったです。電子タバコを利用した禁煙には、ちょっとしたコツが必要だと思います。
ちょっとずつタバコが減っていく
最初の一ヶ月くらいは、タバコと電子タバコを併用していました。私の場合、仕事中に離席してタバコを吸う回数が多かったので、机の上に常に電子タバコを置いていました。
そうすると、かなり頻繁に電子タバコに手がいくので、離席してまでタバコをふかしに行こうとは思わなくなります。
ただし、電子タバコの煙(蒸気)は想像以上に濃いので、部屋で吸い続けていると室内が真っ白になります。頻繁に吸う方の場合、窓を開けるか換気をしっかりやっておく必要はあります。
そんな感じで、仕事中の喫煙はだいぶ減るのですが、外に出て喫煙者と一緒にいると、どうしても本物のタバコを吸いたくなってしまいます。
いくら電子タバコの煙が濃いと言っても、本物の電子タバコの、喉を通る煙の感じには勝てません。
ついつい恋しくなってしまいます。禁煙宣言はしっかりやっておく必要があります。
それから、最初のうちは無理をせず、本物のタバコと電子タバコを併用するくらいの感じが良いと思います。
そんなことをしているうちに、自然と本物のタバコを吸う量は減っていきます。
一気にやめるのは危険
他の人の話を聞いて知ったのですが、いきなり本物のタバコを完全にやめてしまおうとすると、精神的にも身体的にも困った症状が出るようです。
いわゆる離脱症状(中毒症状)と呼ばれるもので、落ち着かなかったり、イライラしたり、倦怠感や眠れない症状まで、様々な症状が出るらしいです。
これに耐えられずに、禁煙をやめてしまう人も結構いますよね。
ニコチンが入っていないリキッドを使用するのなら、無理して一度にタバコをやめないほうが良いと思います。
個人的には、3ヶ月くらいかけて徐々に電子タバコに完全移行する方法が効果的だと思います。
それから、周囲にも「ゆるい禁煙をはじめました」くらいの宣言はしておいたほうが良いと思います。いきなり完全にやめるのではなく、徐々に、のほうが、プレッシャーもかかり過ぎず、でもやめなければいけない意識が働きます。