社会人にとって大切な、身だしなみの一部とも言えるのが口臭の予防です。
口臭は時に、話し相手に不快感を与えます。その話し相手が、営業先やお客様であったら、、、不快な思いをしてまで契約したいでしょうか?
口臭の原因というのは様々ですが、多くは口内の2つの問題によるものです。
- 唾液の減少
- 細菌の増加
その方法をご紹介します。
口臭を予防するには?!
そもそも、口臭が発生してしまう原因の多くは細菌が食べカスなどを分解して臭いガスや物質を産生するためです。
唾液には殺菌・滅菌作用があります。ですから、唾液が豊富だと細菌が繁殖しにくくなり、まず口臭の心配はありません。
しかし、唾液は加齢・ストレスなどで減少する事が明らかになっています。
まずは唾液を増やす事を意識しましょう。
唾液を増やす方法は?!
簡単に唾液を増やす4つの方法を順番にお伝えしていきます。
水を飲む
口臭がすでにある場合、水を飲むと一時的に口臭が収まります。これは、水に口臭を抑える効果があるのではなく、口内が湿ったために臭わなくなっただけです。
しかし、水を口に含んだ状態で、舌を動かすとサラッとした唾液が分泌されます。このサラッとした唾液に殺菌・滅菌作用があります。
また、できたての唾液には酸素が含まれています。口内の細菌のほとんどが嫌気性。つまり、酸素が嫌いです。ですから、細菌の動きが止まり、臭いガスや物質が産生されなくなります。
では、空気を吸ったら良いのか?というとそれは違います。空気中の酸素は唾液には溶けないので意味がないのです。
また、水をゴクゴク飲んでも意味があまりありません。少量を口に含んで、舌を動かす。これがミソなのです。
唾液腺をマッサージする
唾液腺というのは唾液を分泌する腺です。唾液腺は大唾液腺と小唾液腺に分類されています。その違いは、名前の通り大きいか小さいかです。
マッサージするのは、大唾液腺。上記画像のように、耳の下・舌の下・顎の付け根付近に存在しています。
以下の動画のようにこの3箇所をマッサージすると唾液が分泌されやすくなります。
よく噛む
よく噛むと唾液腺が刺激され、唾液が分泌されます。食事の際も、よく噛む事を意識しましょう。
食事以外にも、ガムや昆布などをよく噛むと唾液が分泌されます。
しかし、あまりに噛みすぎると、胃酸が分泌されすぎたり空気が体内に取り込まれすぎたりして、腹部膨満感に繋がります。
特にガムの食べ過ぎには注意しましょう。
舌の体操
舌の体操も唾液腺を刺激し、唾液を分泌します。しかし、舌の体操には、他にも様々な利点があるのでおすすめです。
- 唾液の分泌
- よく眠れる
- 噛む力が増す
- 二重顎の改善
- 顔のシワやシミの予防
- いびきの改善
- 肩こりの予防
- 頭痛の予防
やってみると実感されると思いますが、慣れるまでベロと顎が疲れます。また、顔の筋肉がこわばる感じがします。
これは、日頃使っていない筋肉が刺激されるためです。
唾液の分泌に関しては少しだけ舌を動かすだけでも効果があります。動画よりも短い時間で構わないので続けてみましょう。
細菌を繁殖させない
唾液を増やしつつ、行いたいのが細菌を繁殖させないことです。それには、毎日の歯磨きと舌磨きが欠かせません。
正しい歯の磨き方
皆さんも毎日、歯を磨いているでしょう。しかし、意外としっかりと磨けている人は少ないというのが実情です。
2015年に10代から60代の男女を対象にして行われた、歯に関する調査で、半数近くの方が1〜3分しか磨かないと回答しています。
歯に関する調査(2015)
1日に1回以上歯を磨く人に、1回の歯磨き時間の平均を尋ねたところ、44%が「1-3分」と回答。経年比較で、徐々に3分以上歯を磨く人の割合が高くなってきている。
出展:リサーチバンク
そして、1分未満という方も4%ほどいらっしゃいます。
下記の動画は歯医者さんや歯磨きメーカーが推奨している「正しい磨き方」です。まずは、ご覧になってみて下さい。
いかがでしたか?このようにゆっくりしっかり磨くとかかる時間は、およそ15分です。
そんなの無理と思われるかもしれません。でも、テレビを見ながら行うと意外と簡単です。
テレビを見ないという方はお風呂に浸かって磨くのもおすすめです。
また、最低でも朝、晩の2回は磨くようにしましょう。特に睡眠中は唾液が減ってしまいます。そのため、細菌が活動しやすいのです。
ですから、夜寝る前の歯磨きは細菌を残さないように特に意識しましょう。
歯間ブラシも重要
実は歯ブラシだけでは、歯と歯の間が磨けません。歯と歯の間を磨くには歯間ブラシやデンタルフロスを使うと効果があります。
画像:amazon
これらは慣れるまでは扱いが難しく面倒に感じるかもしれません。しかし、慣れると簡単です。
しかも、効果もてきめんです。
歯間部の細菌除去効果
ハブラシによるブラッシングだけでは、歯と歯の間のプラーク(歯垢)の61%しか除けなかったのに対して、フロスを併用すると79%、歯間ブラシを加えると85%まで除去できました。
出展:SUNSTAR
プラークというのは、細菌の塊です。放っておくと、もちろん虫歯の原因となります。しかし、本当に恐ろしいのは歯周病の原因となることです。
歯周病とは
歯周病とは、歯肉(歯ぐき)や歯槽骨(骨)など歯を支える歯周組織が炎症により破壊されていく病気です。
むし歯にくらべあまり知られていませんが、私たちが歯を失う原因として最も多いのは、むし歯をしのいでこの歯周病です。その原因はさまざまですが、症状を自覚しにくいので重症化してから気がつくことも多い疾患です。
歯を失うことはもちろん、それ以外に心疾患や呼吸器系の疾患、糖尿病や出産など命にも関わるさまざまな全身への影響を与えることがわかってきています。
実はこの歯周病は、口臭の中で最も臭いと言われています。
歯茎が下がっている。歯茎が紫色になっている。口の中がネバネバするといった症状があるのでしたら、歯周病が疑われます。早めに歯医者さんで治療しましょう。
忘れてはいけないのが舌磨き
舌を鏡で見てみてください。白っぽくなっていませんか?舌が白っぽいのであれば、舌苔(ぜったい)が溜まっているかもしれません。
これは、舌の表面についた食べカスや細菌です。これを歯ブラシで磨くという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、それはNGです!
舌は非常に繊細です。特に、舌の表面には味蕾(みらい)という味を感じる細胞があります。味蕾は繊細で、剥がれると舌苔の原因にもなります。
それを、固い歯を磨くために製造された歯ブラシで磨くと、どんどん細胞が剥がれてしまうのです。
ですから、柔らかい毛先の舌ブラシを使う必要があるのです。
画像:こだわり商品研究所
歯磨きをいくらしても、口臭が消えないという場合は舌が臭っている可能性があります。毎日、優しく磨いてみましょう。
歯医者さんに定期的に通う
口臭を予防するには、毎日のケアとともに歯医者でのメンテナンスが重要となります。
口臭の原因となる歯周病や虫歯の治療はもちろん。歯石の除去を定期的に行うのも口臭予防になります。
せめて、半年に1回は検診に行きましょう。
毎日のケアが面倒くさい方は、、、
毎日のケアが面倒くさい。歯医者さんも嫌い。という方は多いのではないでしょうか?実は私もです。
そこで、私は口臭タブレットを利用しています。口臭タブレットには、様々な種類があり、私も幾つか試してみました。
その中で、私がおすすめなのはオーラルデントです。
オーラルデントは口臭の根本である唾液の減少・細菌の増加をケアするタイプのタブレットです。
もちろん、毎日の歯磨きは必要ですが、長い時間をかけて歯を磨かなくても、口臭が予防できるようになったのです。
以下はオーラルデントで実際に口臭が予防できるのか?という疑問をブレスチェッカー(匂いを測定する機械)を用いて、検証した記事です。
是非、ご覧になって下さい。