「禁煙するぞ!」と意気込んでみたもののすぐに吸いたくなってしまう…そんな経験はありませんか?
実は私自身がそうでした。禁煙セミナーやニコレット、禁煙グッズ…といろいろと試してみたもののやめられず…
仕方なく、禁煙外来に行ってみたのです。
その時の経験と禁煙外来のことをお話ししますね。
禁煙外来の成功率は?!
どうせ禁煙するなら、成功する確率が高いものが良いと思いませんか?
禁煙外来の成功率は、通院した回数で変わってきます。というのも、禁煙外来は5回の通院がベースとなっているのです。
最後まで、通った人の成功率は、1週間禁煙と4週間禁煙の人を足すと約84%…
9ヶ月後の追跡調査で、禁煙を継続している人の割合は、51%…
禁煙成功率の実態調査
ニコチン依存症の禁煙治療を 5 回全て終了した患者(n=1,231)における、5 回目治療終了時の禁煙状況についてみると、「4 週間禁煙」が 78.5%3、「1 週間禁煙」が 5.6%、「失敗」が 15.0%であった。5 回の禁煙治療を終了した患者 1,231 人における、治療終了 9 か月後の禁煙状況をみると、「禁煙継続」が 49.1%4で、「1 週間禁煙」が 2.6%、「失敗」が 22.4%、「不明」が23.6%であった。
全対象患者について治療終了 9 か月後の禁煙状況を算定回数別にみると、「禁煙継続」の割合は 29.7%であった。
算定回数(治療回数)が多いほど、「禁煙継続」の割合が高くなる傾向がみられた。出展:厚生労働省
5回の治療を終了した時点では禁煙に成功した人は8割に上ります。でも、継続できた人は半数。1〜4回の治療でやめた人を加えると3割ほどに落ち込みます。
最大のポイントは、5回の治療を受けるかどうかにあるのです。
5回の治療を受ければ、50%の人が継続した禁煙を実現
もちろん、その病院で使われる薬や先生の指導などにによって、病院ごとに、数字は変わるでしょう。でも、最後まで通ってこの数字では、「成功率が高い」とは言えないかもしれませんね。
禁煙外来で本当にやめられる?!
まず、私の結果をお伝えしておきます。私はやめられませんでした。
禁煙外来では、ニコチン依存から抜け出すための薬を処方されます。
私の場合はチャンピックスという、のみ薬でした。この薬はいわばニコチン代わりです。
タバコを吸うと、ニコチンによってドーパミン(快感を感じさせる物質)が放出されます。チャンピックスは、ニコチンの代わりにドーパミンを生み出すのです。
ところが、このチャンピックスを服用すると気持ち悪い…
もちろん、個人差はあるでしょう。でも、私の場合はとにかく気分が悪く、服用が憂鬱でした。でも、これで禁煙が成功するならばと思い、服用を続けましたが…
気持ち悪いのに、タバコを吸いたい!
4日ほど、踏ん張りましたが気づくと吸ってました。本当は薬の効果で、まずく感じるはずなのですが…
美味しい!
ここで禁煙を中断してしまいました。
薬によって、ニコチン切れの症状は軽くなっていたはずなのになぜ吸いたくなってしまうのでしょう?
それは、精神的な依存と口さみしさが原因でしょう。
ですから、病院でも先生と話をしたり、決意表明をしたりとケアをしてくれます。
また、「なぜやめるのか?」「タバコを吸うことを心配している人はいないのか?」などと、さまざまなことをチェックシートに記入します。
禁煙外来の1番の強みはコレかもしれません。身近な人ではなく、医者という赤の他人と禁煙について話し、誓うことで決意を固める…
意志の強い人なら、きっとやめられるでしょう。
禁煙外来で使われる薬の副作用は?!
どんな薬にも副作用はあります。
ですから、禁煙外来で処方される薬にも、副作用があります。禁煙外来で処方される薬で主なもの2つの副作用は次のものです。
チャンピックスの副作用
- 吐き気
- 腹痛
- お腹の張り
- 便秘
- 頭痛
- 不眠
- 悪夢
ニコチネルTTS(貼り薬)の副作用
- 吐き気
- めまい
- 動悸
- 頭痛
- 不眠
- 悪心
- 悪夢
- かぶれ
チャンピックスは、ニコチンを含まないため、安心だと思われがちです。
しかし、時として重い副作用をもたらすことがあるので注意が必要です。
実は、アメリカのFDA(食品医療品局)が行った調査では、重い副作用の発生件数のリスクが1位になったとのこと。日本でも、自動車事故が発生しています。
チャンピックスの副作用報告
厚生労働省医薬食品局は、チャンピックスに関する副作用を報告している。チャンピックスの添付文書には使用上の注意としてめまい、傾眠について書いてある。実際に意識の低下・消失など意識障害を起こし、それに伴う自動車事故が発生している
出展:wikipedia
チャンピックスの重い副作用
- 意識喪失
- 難聴
- 攻撃性の増加
- 自殺
正直、かなり恐ろしい薬です。このことを、禁煙外来に行った当時の私に伝えたい。途中で服用をやめてよかったかもしれない…
それでも、チャンピックスが良いという人は、お医者さんや薬剤師さんに詳しく説明してもらいましょう。
ニコチネルTTSはニコチンを含む貼り薬です。貼ることで、ニコチンを常に摂取している状態となります。
勝手に貼りすぎなければ、重い副作用は起きにくいようです。
ただし、ニコチンを常に摂取していますから、貼りすぎは本当に危険です。お医者さんの指導のもと使いましょう。
禁煙外来の値段はいくら?!
先ほど、お伝えしたように禁煙外来は5回の通院がベースです。
その合計金額の目安は、チャンピックスだと¥19, 000。ニコチネルTTSで¥13,000ほどかかります。
あなたはこれを高いと思いますか?
禁煙外来でやめることができるのであれば、これからのタバコ代を考えると安い投資ですよね。
2つの薬を比較してみると、チャンピックスの方が高いですね。かといって、優劣は無いようです。
2つの薬を比較
結論から言えば、一概にどちらの薬剤が優れているということはできません。
一般的には、「薬剤を使用せずに禁煙を目指す場合」と、それぞれの薬剤を使用する場合を比較すると、貼付薬は成功率を2倍に、内服薬は3倍程度に引き上げると言われています。
成功率だけに着目すると、内服薬のほうが優れているようにも思われますが、内服薬は治療期間も長く、必然的に受診回数も多くなることから、禁煙指導(禁煙の監視)によって成功率が上昇しているという可能性もあります。出展:ひよしクリニック
まとめ
禁煙外来のことをまとめておきます。
- 成功率は5回通って、50%
- 薬の副作用には注意が必要
- 値段は¥13,000〜¥19,000
意志の弱い私は、最終的には電子タバコを用いてタバコをやめることが出来ました。徐々に徐々に、タバコから離れていったのです。
あなたにも、ぴったりの禁煙方法があるはずです。あなたに合った禁煙方法を探しましょう。