電子タバコの安全性を疑問視する声としてよく挙げられるのが、電子タバコのリキッドに含まれている「グリセリン」という成分です。
グリセリンを吸引し続ける事が、健康被害に繋がるのではないか、という意見がよく見られます。
また、先月、厚生労働省により、電子タバコリキッドの一部に、発がん性物質が含まれているという事が確認できた、との発表がありました。
電子タバコのリキッドについては、以前から健康に関して懸念の声が多くありました。
ベースリキッド「グリセリン」の正体とは
リキッドには、様々な風味の物が存在していますが、基本となる成分(ベースリキッド)は「グリセリン」と呼ばれる溶液です。
このグリセリンは、大きく分けると、植物性と非植物性の2種類に分けられます。
植物性だから体に良いというわけではなく、粘土や煙の濃さに違いがあり、風味や製造者の趣向によっても使い分けられているようです。
このグリセリンに、健康被害の原因となる物質が含まれている、というのが、一般的な意見のようです。
ただ、このグリセリン。私たちの生活の中では多用されている物質でもあります。
化粧水や保湿液、甘味料や医療用の消毒液・スプレー。電子タバコに似たところで言うと、コンサート会場で使用される「煙」です。
私たちの生活で、危険ではないものなどあり得ないでしょうが、グリセリンが有害だと言うことは、これらも有害なものだということになってしまいます。。
副作用や危険性はないの?
誰もが、電子タバコに含まれるこのグリセリンを、ミスト状にして吸い込むことに、危険性は無いのか疑問に思っているのだと思います。
グリセリン自体は、上述したように、普段から私たちの生活の中で使われている物です。
ただし、電子タバコのように、毎日大量のミストを体に取り込むという試みは、これまでに無かったはずです。その事が、体にどのような影響を与えるのかは、はっきりと分かっていないというのが現状ではないでしょうか。
ただし、米国のリキッド製造メーカーでは、考えられる様々な危険性のテストを実施している事は確かなようです。
個人的に心配なのは、アジアの新興国などで製造されているリキッドです。
厚生労働省や検査機関では、「有害物質を含んでいる」としたリキッドの銘柄やメーカーの名前は発表していません。
日本よりも食や医薬品の安全に厳しいアメリカで、何度も安全性のテスを実施されたリキッドに、有害物質が含まれているという事を、どうしても信じられない私です。
参考記事:日本製のリキッドは売っている?おすすめ人気ブランドは