長く喫煙をしていた方にとって、禁煙の辛さは計り知れないものがあります。その大きな理由のひとつが、離脱症状、いわゆる「禁断症状」にあります。
気を抜いたらそのままぶっ倒れそうな異常な眠気と頭痛が交互に襲ってくるこの感じ… 朝に禁煙効果を実感した矢先の久々の離脱症状だぜ!
— yah@とにかく汚い俺村 (@oretter16) 2015, 8月 28
まずは禁煙の離脱症状をどう乗り切るかだな。離脱症状が大体3週間ぐらい続くらしいからそれさえ乗り切ればなんとかなると思う。後は~……タバコを懐かしまない事かなぁ。あとタバコの事が頭に浮かんだら意識的にそれを消す。 — ぽんちこの爆乳的ツイート(禁煙0日目) (@mind_planet) 2015, 8月 7
離脱症状の感じない禁煙方法はある?
離脱症状とは、そもそも一体なんのことでしょうか?これは、簡単に言ってしまえば、薬物依存から脱却する過程で生じる、副作用のようなものを意味します。
離脱症状は、タバコ(ニコチン)に限って起きるわけではありません。アルコールや、その他の薬物、例えば、麻薬や精神安定剤、睡眠薬のような薬でも、長期間飲み続けていると、やめる際には必ず起きる症状です。
これまで毎日のように、体内に薬物を蓄積してきたわけです。これを突然ストップしてしまうと、脳はこれまで日常的にあった薬物がなくなってしまい、様々な反作用を引き起こすのです。禁煙による具体的な離脱症状は、以下のようなものがあります。
- 無性にタバコが吸いたくなる。
- 気持ちが落ち着かず、何事にも集中できない。
- 寝ても寝ても、異常な眠気を感じる。
- 体がだるい。ひどい疲労感を感じる。
- イライラや感情の不安定さを感じる。
- 頭痛、頭が重いなどの症状。
これら以外にも、これまで感じたことのないような、身体・精神の症状を感じるのが普通です。
ですから、長く禁煙していた方にとっては、禁煙というのは「離脱症状との戦い」でもある、というわけです。
電子タバコによる離脱症状の軽減
離脱症状の程度には、人によって大きく違いがあるようです。長く喫煙をされていたという方でも、ほとんど離脱症状を感じなかったという方も多くいます。
また、その逆も然りで、そんなに長く吸っていなかったはずなのに、離脱症状を強く感じてしまう方もいるようです。
一般的には、離脱症状を軽減させる方法として、ニコチンパッチやニコレットと言った、「ニコチン置き換え療法」という方法があります。
タバコのように、タールなどの発がん性物質が含まれる物ではなく、他の方法でニコチンを少しづつ摂取しながら、徐々に禁煙をしていくわけです。こうした方法は、病院で禁煙外来を受診すれば、詳しく説明してもらえます。最近では、保険診療での治療もできるようです。
また、ニコチンの含まれる「電子タバコ」の活用も一般的になってきています。電子タバコは、リキッドと呼ばれる液体を気化させて吸うわけです。このリキッドの中には、ニコチンの含まれたリキッドも販売されています。
タールなどが含まれていない、ニコチンリキッドは、「ニコチン置き換え療法」としては、非常に実用的です。
何よりも、煙と同じような吸い心地、濃い蒸気は、タバコを吸いたいという欲求を満たしてくれます。ニコチン入りのリキッドで少しづつ体内のニコチンの量を減らし、徐々にニコチンの入っていないリキッドへと変えていくと良いでしょう。
ニコチン入りのリキッドは、残念ながら日本国内では取り扱いが無いため、海外から取り寄せるのが一般的です。ただし、日本国内には多くの個人輸入代行業者が存在します。
インターネットで、普通に買い物をする要領で、手に入れることができるわけです。
ニコチンの入った電子タバコを吸いながら、最終的には完全にニコチンの入っていない電子タバコへと移行する。この方法が、私にとっては一番禁煙におすすめの方法と言えます。